八条学園騒動記
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第六百二十二話 お茶だけでその八
「あのチェストーーーーッて叫ぶ」
「突進する剣道だよね」
「二人共よく知ってるね」
菅は二人の即答に思わず述べた。
「示現流も知ってるんだ」
「有名だからね」
「そうよね」
二人はこう菅に答えた。
「北辰一刀流も示現流も」
「日本の剣道自体がそうだしね」
「薩摩藩のもので」
「今の薩摩星系にも受け継がれていることは」
「剣道って思ったより知られてるね」
菅は二人の話からこのことも察した。
「その歴史も」
「連合中でやってるからね」
「フェシングや中国拳法の剣術と同じだけね」
二人はまた菅に答えた。
「だからね」
「僕達も知ってるよ」
「それぞれの流派の具体的な中身は知らないけれど」
「それでもね」
「その中身がわかるんだ」
ネットでとだ、菅は述べた。
「ネットでそれぞれの違いもね」
「それで茶道もなのね」
彰子はレモンティーを飲みつつ言った。
「わかるのね」
「そうなんだ」
菅はあらためて答えた。
「これがね」
「そうなのね」
「ただそれは文章や動画、画像のことで」
「自分で直接見てじゃないのね」
「それでやってみてね」
自分自身でというのだ。
「わかることじゃないよ」
「実際にわかるには」
「そう、やってみてね」
自分でというのだ。
「わかることだよ」
「そうなのね」
「そう、そして」
菅はさらに話した。
「茶道もだね」
「流派の違いは実際にやってみてわかる」
「そうしてね」
「そうなのね」
「自分でやってみないとわからないわよね」
七海も言った。
「何でも」
「そうだよね」
「それは事実ね」
「連合の考えはそうだよね」
「自分でやってみる」
「何でもチャレンジだね」
「失敗を恐れないでね」
それでというのだ。
「やってみるって国だね」
「チャレンジこそが尊い」
「失敗を恐れるな」
「そうだね」
「それで進歩していっているから」
チャレンジして失敗も経験してだ、事実連合はそうした考えでここまで発展してきた国であるのだ。
それでだ、七海も言った。
「興味があるならね」
「本気でそうならね」
「やることね」
「そうだよ、しかし」
ここでだ、菅はこうも言った。
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