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オズのジンジャー将軍

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第十一幕その九

「それでいい機会と思いまして」
「街の雑貨屋さんを友達に譲ってきました」
「僕はサラリーマンでした」
「私は公務員でした」
 今度は将軍の妹夫婦のお二人でした、お二人共しっかりした感じです。食べているのはムニエルとサラダです。
「ですがお話を聞いて」
「それで仕事を辞めてきました」
「それでこれからは皆で一緒に働いていくんだね」
「これは頼もしいね」
 樵はその人達を見て言いました。
「どの人もしっかりしているし」
「そうよね」
 ドロシーは樵に応えました。
「この人達なら大丈夫ね」
「そうだね」
「人手もしっかりと確保出来たから」
「もうね」
「これからはね」
「この果樹園もね」
「人手不足にならないわ」
 これまでの様にというのです、そしてです。 
 皆でご馳走を食べていきますがカルロス達五人は心から言いました。
「いや、美味しいね」
「どのお料理も」
「本当に美味しくて」
「量も多いし」
「最高ね」
「うん、僕達もその皆の笑顔を見て」
「とても楽しいよ」
 かかしときこりも言いました。
「皆凄く嬉しそうだから」
「その笑顔が最高の心の栄養になっているよ」
「それは何よりです」
 カルロスはステーキを食べながら応えました。
「では今もですね」
「どんどん笑顔になってね」
「その笑顔を見せてもらうからね」
「そうさせてもらいます」
 笑顔で言ってでした。
 皆はさらに食べていきました、そうしてです。
 かかしと樵はそんな皆を見て自分達も笑顔になりました、その時にです。
 ふとです、オズマは自分の携帯に着信音が届いたのでそれで出てでした、その後でこう言ったのでした。
「皆ここに集まるみたいよ」
「皆っていうと」
「そう、私達のお友達がね」
 オズマはドロシーに笑顔で答えました。
「ここに来るそうよ」
「というと」
「そう、魔法使いさん達がね」
 その皆がというのです。
「ベッツイもトロットもね」
「そうなの」
「今から都からね」
「この将軍のお家になの」
「そう、将軍のご家族が揃ったお祝いにね」
「それでなのね」
「来てね」
 そしてというのです。
「お祝いしてくれるそうよ」
「それは凄いわね」
「それは本当ですか?」
 将軍もそのお話を聞いて驚いています。
「私のお家に」
「ええ、オズの国の皆がね」
「来られるんですね」
「今都を発って」
 そしてというのです。
「こちらに向かっているそうよ」
「早いですね」
「それも飛行船でね」
「それを使ってですか」
「今こちらに向かっているわ」
「だとするとすぐですね」
 将軍はそのお話を聞いて頷きました。 
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