八条学園騒動記
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第六百二十二話 お茶だけでその四
「全然ね」
「普通に入られるんだ」
「茶道はそうなの」
「だから今も続いているんだ」
安土桃山時代からというのだ。
「千七百年の歴史があるんだ」
「それだけ長く続くには」
「それだけのものがあって」
「普通に入られて」
「それで馴染めるんだね」
「そうだよ、文化祭でもやってるから」
その茶道をというのだ。
「茶道部やってるね」
「もう茶室じゃね」
七海も言ってきた。
「どんどんお茶出してくれるわね」
「そうだね」
「それでそれがね」
「他の国からの子達に大人気なんだよね」
「毎年そうでね」
「今年もだね」
「だってね」
スターリングが言ってきた。
「日本文化の中でも有名なものだよ」
「歌舞伎、落語、和歌、俳句、書道、日舞、華道そして茶道ね」
蝉玉も言うことだった。
「日本文化に本場で触れられるのよ」
「その絶好の機会だからね」
「やっぱりね」
「他の国から見ればここぞって時よ」
「他には剣道、柔道、空手、相撲、忍者もあるけれど」
「茶道もだからね」
「何か茶道ってね」
菅はまた言った。
「日本を代表する文化の一つになってるね」
「完全にね。他の国の政治家さんが来ても」
七海は政治の話もした。
「茶道でおもてなしってね」
「普通だからね」
「歌舞伎とかもあるけれど」
「茶道もだね」
「日本を知ってもらってね」
「交流を深める意味でもだね」
「実際に日本を感じられるからね」
蝉玉はまた言った。
「堅苦しいイメージはあっても」
「連合の中でも独特の日本文化」
スターリングも言った。
「その中の一つだから」
「人気あるのね」
「連合全体でね」
「そうなのね」
「まあエウロパの連中はけなしてるけれど」
「あいつ等連合は全部けなすしね」
「特に貴族はね」
彼等はというのだ。
「そうだけれど」
「あいつ等は置いておいて」
七海も言った。
「兎に角連合全体でなのね」
「茶道といったら」
それこそとだ、スターリングは話した。
「日本文化の代名詞の一つだよ」
「それで本場の日本にいるなら」
「実際にどんなものかをね」
「経験して知りたいんだね」
「そうだよ、これは茶道以外のこともだよ」
これに限らずというのだ。
「和歌も華道も日舞もね」
「歌舞伎や落語だってそうだしね」
蝉玉も言ってきた。
「浄瑠璃もよ」
「それもなんだ」
「というか日本って連合の中でもね」
三百以上の国は中にあるこの国の中でもというのだ。
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