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レーヴァティン

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第二百十二話 急襲その二

「留守は頼むぜ」
「わかりました、それでですね」
「俺は他の連中と一緒に行くな」
 こうも言った。
「動ける空船全部率いてな」
「全てですね」
「ああ、それで攻撃するさ」
「では留守は」
「宜しくな、もう敵陣の場所はわかってるしな」
「空船の場所もですね」
「そちらもわかっているからな」
「その空船ですが」
 敵のそれがとだ、順一は話した。
「一つの場所にです」
「集結させてるな」
「はい、ですから」
「そこに攻撃を仕掛けたらな」
「一度に叩けます、それで爆撃ですが」
「普通の爆弾じゃなくてな」
「炸裂弾を多く使い」
 そしてというのだ。
「徹底的に破壊しましょう、そして油もです」
「撒いてな」
「より燃える様にして」
「敵の空船を徹底的に叩くな」
「船もそうですが空船は木製です」
 その為にというのだ。
「ですから火に弱いです」
「そうだよな」
「しかも中には弾薬もあるので」
「これだけ火に弱いのもないよな」
「ですからここは」
「炸裂弾にな」
「そして油を使い」
 その様にしてというのだ。
「徹底的に潰していきましょう」
「そうしていくか」
「今夜は。夕食を摂り」
 順一はさらに話した。
「夜に出てです」
「あっちに着くのは真夜中だな」
「敵の多くが寝ている頃で」
「仕掛けるにはもってこいだな」
「左様です、ですから必ずです」
「成功させるな」
「そうなる様にしましょう」
「ああ、わかったぜ」
「腕が鳴るわね」
 留奈は笑ってこう言った。
「今夜仕掛けるって思うと」
「おお、乗ってるか」
「気持ちがね、じゃあね」
「今夜はな」
「やってやろうね、それで今日の晩ご飯は」
「ハンバーグだぜ」 
 久志は笑って答えた。
「いいだろ」
「いいわね、私ハンバーグ好きなのよ」
「そうなんだな」
「かなりね、じゃあ余計にね」
「腕が鳴るな」
「乗ってきたわ」
 久志に笑顔で答えた。
「実際にね」
「ああ、それじゃあやってやるか」
「是非ね、ハンバーグ食べてね」
 大好物のそれはというのだ、留奈はもう頭の中にハンバーグを出していた、そのうえで久志に話した。
「そのうえでね」
「やってやるな」
「そうするわ」
「俺も好きだしな」
 ハンバーグ、それはというのだ。 
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