| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

レーヴァティン

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百十話 北西へその七

「戦っていくぞ」
「わかりました」
「ではその様にしていきましょう」
「これからも」
「そして三国の主力が合流してもですね」
「それならそれでな」 
 その状況を受け入れてというのだ。
「そうしてな」
「戦っていくことですね」
「そうしていくことですね」
「我々は」
「そうあるべきですね」
「ああ、それで相手は三十万にもなる」
 三ヶ国の軍を合わせればというのだ。
「それだけの規模の軍勢が相手ならな」
「それならですね」
「我々もですね」
「戦いますね」
「そうしますね」
「それだけの規模で」
「そうするな、だからな」 
 どうすればいいのかもだ、久志は話した。
「各方面の軍を集結させてな」
「そしてですね」
「そのうえで、ですね」
「戦いそして」
「勝ちますね」
「ああ、その戦で三国との戦の趨勢が決するな」
 そこまで重要な戦になるというのだ。
「それこそな」
「左様ですね」
「三ヶ国のそれぞれの主力の軍が合流します」
「その彼等と戦うのですから」
「だからですね」
「まさに決戦となりますね」
「ああ、だからな」
 それ故にというのだ。
「決戦に備えるな」
「ルールを占領しましたら」
「その次はですね」
「軍を集結させますね」
「その時は」
「そうするな、じゃあルールを完全に掌握するな」
 こう言ってだった。
 久志は十万の軍勢を率いてルールに向かいそこに既に入っていた十五万の軍勢との合流に入った。そうしてだった。
 両軍はエッセン郊外で合流した、そこで久志は言った。
「よし、じゃあ二十五万の大軍がここに揃ったってな」
「喧伝しますか」
「まだルールで降っていない街や村に」
「そうしますね」
「ああ、それでな」 
 その様にしてというのだ。
「いいな」
「はい、そうしてですね」
「まだ降っていない街や村に戦っても勝てないと知らしめますね」
「そうしますね」
「このルールに二十五万も人口がある街なんてそうそうないさ」
 それこそというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「その二十五万の大軍が攻めて来る」
「しかも多くの大砲や空船を以て」
「術を使える者も揃っている」
「そして俺もいるってな」
 久志は皇帝である自分のことにも言及した。
「喧伝するんだよ」
「陛下もですね」
「あらゆる術を使える陛下が」
「そしてレーヴァティンをお持ちの」
「陛下ご自身が」
「この剣があればな」
 レーヴァティン、それがというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧