オズのジンジャー将軍
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第九幕その三
「これでね」
「はい、帰って」
「それで、ですね」
「種を将軍とご主人にお渡しして」
「それでまたお仕事ですね」
「果樹園でそうしますね」
「そうしましょう」
こう言ってでした。
オズマは五人と一緒に市場から果樹園に戻りました、するとです。
六人は丁度犬達が休憩でパトロール前の一眠りをしていたお家の傍に出ました、犬達はオズマ達が戻るとすぐに目を覚ましました。
そしてオズマ達を見てです、驚いて言いました。
「えっ、もうですか」
「もう戻ってこられたんですか」
「早いですね」
「今さっき行かれたばかりなのに」
「私達今寝たところですが」
「もうですか」
「種を貰ってこられたんですか」
皆驚いて言います、そしてです。
オズマはその皆にです、にこりと笑ってその種を見せました。すると犬達はオズマにその通りというお顔になって言いました。
「そう、それです」
「その種です」
「僕達もさっき奥様にパソコンの画像で見せてもらいました」
「それがドラゴンフルーツの種です」
「間違いありません」
「ならね、今から将軍のところに行ってね」
そうしてというのです。
「種を渡すわね」
「わかりました」
「それではお願いします」
「奥様にお渡しして下さい」
「そうされて下さい」
「そうさせてもらうわ」
是非にと言ってでした、オズマはすぐにでした。
五人と一緒にパトロールに出た犬達に案内されてそうして将軍のところに行きました、そうするとです。
将軍もでした、オズマに驚いたお顔で言いました。
「速いですね」
「貴女もそう言うのね」
「はい、今行かれたばかりなのに」
それがというのです。
「もうですか」
「ええ、魔法を使ったでしょ」
「一瞬で何処にでも行けるベルトですね」
「あのベルトを使ったからよ」
だからだというのです。
「もうね」
「すぐにですか」
「市場に行けて」
そしてというのです。
「帰るのもね」
「一瞬だったんですね」
「そうだったのよ」
「そうでしたか」
「ええ、それとね」
オズマはさらに言いました。
「種を見付けることもね」
「そのこともですか」
「あの市場には何度か行っていて」
そうしてというのです。
「何処に何があるか知っていたから」
「だからですか」
「種もね」
「すぐに見付けられて」
「貰えたから」
「それで、ですか」
「早かったのよ」
そうだったというのです。
「早いにも理由があるのよ」
「理由なく早くはなれないですね」
「そうよ」
実際にというのです。
「だからね」
「それで、ですね」
「ええ、この種もよね」
「はい、埋めて」
そうしてというのです。
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