それから 本町絢と水島基は 結末
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
7-⑻
次の日、昼頃、新神戸で二人を見送った。その後、モトシに電話を入れて
「昨日、ごめんね 私変なこと言った?」
「いや 別に・・楽しかったんだろう はしゃいでいたみたいだから」
「うん 楽しかった 今、見送ったとこ あのさー 詩織も変なこと言わなかった?」
「なんにも・・覚えてないのか 絢 酔ってたみたいだしな それくらいのほうが、可愛げあるよ」
「うん シャワーしたら急に・・」
「あのさ 今度の日曜 大樹が遊びに行こうって言ってきてんだ。彼女も連れて来るらしいから、4人で 車で来るって 予定無いか?」
「大丈夫だけど モトシ 会いたいの 今から、帰るし だめ?」
「ああ いいよ 疲れてないか 駅前でいいか?」
私達、ずいぶん長い間、会ってない感じだったけど、まだ、3日だったわ。駅前のカフェで3人で観光したことなんかを報告した。でも、ずーとキスもしてないので、淋しい。
- - - - - - - ☆ ☆ ☆ - - - - - - -
日曜日は、図書館の前で待ち合わせした。絢はからし色のハーフパンツにストローハットでやってきた。
「昼飯は用意してこなっかったよね」
「うん、向こうで色々食べるって言ってたから なんにも、無いよ 大樹君の彼女ってどんな人だろう 楽しみだね」
そのうち、大樹の運転で、やってきた。ジーンのミニスカートだったけど、少しポッチャリ気味の女の子。髪の毛が短く、七三分けで栗色に染めていた。でも、笑顔にえくぼ出来て、親しみやすい感じだ。
「高村くるみ です」とペコリ頭を下げてきた。「皆さんの名前、大樹から聞いてます」
「と、いう訳だ 俺の彼女 さぁ 行こかー あんまり長く停めてられない
と、前後、僕と絢が後ろに座った。今日は、モクモクファームに行く予定だ。走り出して直ぐに、絢はぼくの手を取って自分の膝の上に持って行って、両手で包んでいた。ちょうどYゾーンの上だつた。
「大樹君 免許いつ取ったの」と絢が聞いた。
「高校の卒業の時 親から金借りた もう返したけどな」
「もう 大人なんだね えらいなぁ」
向こうに着くと「腹へったなぁ すぐに、ウィンナーのとこ行こうぜ」と大樹君が言ったので、直ぐに向かって、体験を申し込んで、レストランでソーセージを選んだ。
「大樹 ビール欲しいでしょ いいよ 私、運転するから モトシ君も飲んで 大丈夫よ 私、毎日、運転しているから確かだよ」
「そうか モトシ 飲もうぞ 絢チヤンも これ食うと、飲んだら、もっとうまくなるぞ」
結局、僕は飲んだけど、絢は飲まなかった。食べて、体験でウィンナーを作って、いかだ遊びをして楽しんだが、遊んでいるときに、くるみちやんのスカートから濃いブルーのがチラチラするのを大樹は知っているのだろうか。絢もあんなの穿いているんかな。
帰り道、絢は
「大樹君 楽しかったわ 誘ってくれてありがとうね くるみちやんも あの時、大樹君が言ってくれなかったら、ウチどうなっていたか ありがとう」
「なんの話だよー お前等、ふたりが一緒で良かったよ これからも、よろしくな」
絢は、握っている手に力を入れてきた。
ページ上へ戻る