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ダークサイドライフ

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第四章

「それでなのよ」
「美味しいお店も知ってるし」
「遊びもするしね」
「それでカラオケもよく行くし」
「結構歌うしね」
「上手なのよね」
「何かな」
 男子達は女子の言葉を受けて未来をあらためて見て言った。
「想像と違うな」
「思っていたのと」
「ここまで違うなんてな」
「全く別人じゃないか」
「後藤さんって明るいじゃないか」
 暗いと思っていたのにというのだ。
「単に話し掛けないと喋らないだけか」
「人付き合いない訳じゃないんだな」
「結構皆と一緒にいて」
「遊びも知ってるんだな」
「そうよ、見掛けは暗くて話し掛けない限り喋らないけれど」
 それでもというのだ。
「その実はなのよ」
「こうなんだな」
「結構喋って明るい」
「そうした娘なんだな」
「決して暗くなくて」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「見掛けで判断しないことよ」
「絶対にね」
「人はそうしてね」
「私達も後藤さんから知ったから」
「そこはね」
 まさにというのだ。
「覚えておいてね」
「何があってもね」
「そこは注意してね」
「後藤さん実はそうした人よ」
「明るいのよ」
「それで色々遊べるから」
「そうなんだな、覚えておくよ」
 男子生徒達も応えた、そしてだった。
 彼等は未来とこの日一緒に遊んだ、そうしてだった。
 オカルト研究会での未来の活動を見た、すると。
「明るいな」
「オカルトでも陽気に書いてるな」
「これが後藤さんか」
「本当に明るい活動だな」
「オカルトだから暗いのじゃないのよ」
 その未来も言って来た、見れば笑顔も明るい。
「明るく活動も出来るのよ」
「それは後藤さんが明るいからか」
「実際にそうだからか」
「それでか」
「こうした風なんだな」
「そう、だからね」
 それでとだ、未来はクラスの男子生徒達にさらに話した。
「これからも宜しくね」
「ああ、こちらこそな」
「宜しくな」
 男子生徒達もここは明るく応えた、そうしてだった。
 誰も未来を暗いとは思わなかった、話し掛けると明るく応えるそうした娘だとわかった。そして未来は実際明るい学園生活を過ごした。その性格のままに。


ダークサイドライフ   完


                 2021・4・11 
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