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料理無双女子

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第三章

「夜はね」
「お昼はお昼でなのね」
「お料理作って」
「それで夜もだから」
「島津さんいつも色々なもの作ってるから」
「だからね」
 それでというのだ。
「が料理上手って言われるのはね」
「そうした理由だったのね」
「それがいつものことだから」
「それでなの」
「豚バラ煮込みはね」
 本格的なそれはというと。
「夜の居酒屋メニューにあるの」
「その豚バラ煮込みがなの」
「そういえばあるわね」
「実際にね」
「うちの人気メニューで」
 それでというのだ。
「作ってるから」
「それであそこまで出来たのね」
「あんなに美味しく」
「そうだったのね」
「そうなの、やっぱり毎日作ってると」
 色々なものをというのだ。
「そうなるのかしらね」
「上手になる」
「そうなるのね」
「いつものことだと」
「そういうことね」
「ええ、それでだけれど」
 ここで美菜子は部員達に笑顔でこう切り出した。
「今うちのお店営業中だから」
「あっ、そうね」
「お客さんもいるし」
「それじゃあなのね」
「これからなのね」
「そう、何か食べていく?」
 笑顔はそのままだった。
「これからね」
「ええ、それじゃあね」
「何か注文させてもらうわ」
「私カレーにするわ」
「私はハヤシライスにするわ」
「私はかけうどんにするわ」
「私はナポリタンね」
 皆それぞれ注文した、そしてだった。
 美菜子はそれぞれ作りはじめた、部員達は街ながらあれこれ自分達で話をした。だがここでだった。
 美菜子の料理を出すのは早かった、部員達はこのことにも気付いた。
「随分早くない?」
「もうって感じで出て来たけれど」
「色々頼んだのに」
「部活の時よりも早くない?」
「ここにいたらね」
 店の厨房にとだ、美菜子もカウンターの中から答えた。 
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