| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

レーヴァティン

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百八話 ライン川へその十一

「どうもな」
「左様ですね」
「それではですね」
「今はですね」
「攻めていくな」
 他の街や村をというのだ。
「勿論第一にはな」
「話し合いですね」
「それが一番いいですね」
「血は流れず労力も最低限です」
「軍を動かすのもただではありません」
「人もお金も使います」
「そう考えるとな」
 まさにというのだ。
「いつものやり方にしても」
「それが一番いいですね」
「使者を送って降らせることが」
「大軍を背景にしても」
「それが一番ですね」
「自分から降ってくればいい、まして騎士団が西に向かってな」
 そうしてというのだ。
「護ってくれる存在がいなくて困って降るならな」
「それならですね」
「尚更ですね」
「降りやすいですね」
「自分達では我々の大軍にどうしようもないので」
「流石にどの騎士団も最低限の護りは置いているみたいだけれどな」
 そうした戦力はというのだ。
「けれど賊やモンスターから護る位だな」
「夜警ですね」
「それ位の戦力ですね」
「それを置いているなら」
「それならですね」
「俺達の大軍がいるならな」
 それが攻めて来るならというのだ。
「やっぱり怖いな」
「護りきれない」
「そう思ってですね」
「それで、ですね」
「恐怖を感じていますね」
「そこに俺達が降る様に言う、しかもな」
 久志はさらに言った。
「俺達が護る」
「そう言えばですね」
「彼等は降りますね」
「多くの街や村は」
「そうしますね」
「残っている騎士団の連中もな」
 その最低限の護りになっている彼等もというのだ。
「命も財産も立場も保証するな」
「降りますね」
「そして若し降らないと言っても」
「それでもですね」
「金とかも出してな、今いる場所を去ればいいとかも言ってな」
 そうした条件を提示してというのだ。
「降らないなら去らせるなりしてな」
「そうしてですね」
「外交でことを進めていけばですね」
「それでいいですね」
「殆どの街や村は降りますね」
「戦をしなくてもな」 
 即ち攻め落とさずにというのだ。
「街や村が手に入る、だからな」
「空船が来るまでは」
「そうして勢力を拡大させますね」
「そうしてですね」
「ことを進めますね」
「ああ、そうしていこうな」
 空船達を使って要塞を攻めるまでの間はというのだ。
「いいな」
「わかりました」
「ではそうしていきましょう」
「とりあえずは」
「そうしていくな、あいつ等もな」
 十二人の仲間達のことについても言った。
「そうしているだろうな」
「ですね、あの方々もです」
「戦よりも政でことを進められます」
「そうしたお考えです」
「だからですね」
「ああ、そうするだろうしな」
 それでというのだ。
「ここはな」
「はい、それでは」
「そうしていきましょう」
「今は」
「そうするな、戦の準備をしていてもな」 
 ただそれをして待つのではなくというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧