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動物の労働者

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第二章

「それでうちに来た車におかしいところがあれば」
「修理工場だからそこに来ますね」
「そこにすぐに行きますので」
「おかしいところもわかるんですね」
「故障の原因が不明でも」
 それでもというのだ。
「そうしてくれてます、いいスタッフですよ」
「それは何よりですね、鶏のスタッフも見ましたが」
「そうなんですか」
「他の工場で。ですがアライグマも」
「うちはこうです」
「そういうことですね」
 笑顔で話した、そしてだった。 
 キッシンジャーはこの修理工場での仕事の時はいつもアライグマを見る様にした、アライグマは雄でマトーといったが。
 マトーは彼を見ると身体を摺り寄せてきた、このことに上機嫌になりながら。
 仕事をしていき丁度いい具合にまとめた、そしてこの店も好きになった。
 この修理工場とは懇意になりよい顧客と弁護士の関係になりアールがいる工場にはいつも車に何かあると見てもらい。
 彼は仕事の付き合いでブラジルのアマバ州のある弁護士事務所に来た、するとそこの事務所にだった。
一匹のシャム猫が気取った顔で机の上に座っていた、見れば首には首輪だけでなく弁護士カードが付いたリボンがあった。そのリボンを見ると。
「レオン?君は弁護士なのか」
「ニャア」
 レオンと名前がある猫は鳴いて応えた、ここで女性スタッフ、アフリカ系で長いすらりとした黒髪と黒い目でスーツのよく似合うスタイルの彼女が言ってきた。
「はい、彼も弁護士です」
「そうなんですか」
「実は大雨の日に来まして」
 それでというのだ。
「居付いたんですが何で弁護士の事務所に猫がいるのか」
「苦情が来たんですね」
「それも多く」
「別に猫がいても」
 アールやマトーのことを思い出しながら言った。
「いいと思いますが」
「世の中そこが複雑で」
「こうしたことにクレームをつける人もいますか」
「複雑な世の中だからこそ」
「私達がいますね」
「そうですし」
 弁護士という職業のことも話した。 
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