| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四百六十四話 キールでの邂逅その三

「かなり大変だぞ」
「その大変なのが面白いっすよ」
「そっくりの者は多いが流石にこの性格は多くいたら困るぞ」
「緋沙子さんはそう思うっすか」
「かなりな」
 実際にというのだ。
「私は勘弁して欲しい」
「何かそっくりさんとそうした人が多過ぎて」
 シルヴィア=レンハートの言葉だ。
「注意しないと混乱するわね」
「そうよね」
 沙織もそれはと頷いた。
「ここまで色々世界が一緒だと」
「どうしてもね」
「そうなってくるわ」
「本当にね」
「うちの会長さんのそっくりさんも芳佳ちゃんが出てまた増えたし」
「私も含めてね」
「そうそう、あんたもよ」 
 沙織はそのシルヴィアにも顔を向けた。
「会長さんそっくりよ」
「自覚しているわ」
「私のそっくりさんも多いけれどね」
「沙織もそうね」
「もう自分でも誰が誰だか」
 それこそというのだ。
「わからなくなってきたわ」
「はい、私もです」
 鳴海クルミも言ってきた。
「自分でもです」
「わからないですよね」
「沙織さんとはそっくりですね」
「霞ちゃんもだし」
「他にもです」
「そうした人がね」
「何人もおられるので」
 その自分によく似た者がだ。
「まことに」
「ダクネスさんもね」
「左様ですね」
「もう誰が誰か」
「私が誰かさえも」
 それすらもというのだ。
「わからなくなってきています」
「聞いているこっちもだ」
 ゲルトルートはどうかという顔で述べた。
「わからなくなってきた」
「そうなりますよね」
「うむ、頭が混乱してきた」
「大丈夫だよ、慣れるよ」
 常盤がそのゲルトルートに笑って話した。
「そのことも」
「そうですか」
「うん、一緒にいたら」
 それでというのだ。
「自然とね」
「わかってきますか」
「誰が誰かね」
「そうですか」
「確かに今の沙織ちゃん達みたいにわからなくなる時もあるけれど」 
 例えそれが自分自身のことでもだ。
「それでもだよ」
「慣れて、ですか」
「わかってくるよ」
「だからですか」
「特にね」  
 これといってというのだ。
「気にすることはないよ」
「常盤さんがそう言われるなら」
 ゲルトルートも頷いてから述べた。
「私もそうします」
「そうしてくれたら俺も嬉しいよ」
「それでは」
「また凄い戦力が加わったな」
 リーベルトは鋭い声で言った。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧