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八条学園騒動記

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第六百十六話 いい鉄は釘にはならないがその八

「お寿司屋さんでもお酒はよくありますね」
「いいお寿司屋さんには高級な日本酒が付きものですね」
「そして飲みながら食べる人も多いですね」
「職人さんに握ってもらいながら」
「そうなっていますね」
「ですが」
 それでもというのだ。
「私は違いまして」
「そういえばです」
 ここで若い先生の一人がこんなことを言った。
「お寿司はお砂糖を多く使いますね」
「そうですね」
「そしてお寿司は和食なので」
「その代表の一つですね」
「日本酒ですね」
「日本酒になると」 
「日本酒も糖分が多いですから」
 この時代ではかなり控えめになっているがだ、砂糖にしても日本酒になってもそうなっているのだ。
「かなり危ないですね」
「お寿司を食べてですね」
「お酒を飲むとなると」
「やはりそうですね」
「力士さんですが」
 ここで日本の彼等の話もした。
「あの人達もお寿司を食べて」
「日本酒もですね」
「よく飲んで」
 この先生はさらに話した。
「しかもご飯にお酒をかけて食べる等」
「それは危ないですね」
 マリアはその組み合わせの食事を聞いてすぐに言った。
「それもかなり」
「左様ですね」
「ご飯の糖分とお酒の糖分で」
「しかも力士さんですから」
「かなり召し上がるので」
 この時代でも力士のこのことは知られている、それもかなり。
「ですから」
「それで、ですね」
「はい」
 まさにというのだ。
「糖尿病もです」
「多かったですね」
「かつて力士の人は早世が多かったそうですが」
「それは食生活ですね」
「そのせいで」
「身体を壊す人が多く」
「早世もです」
 これもとだ、マリアは話した。
「多かったですね」
「やはりそうなりますね」
「昔は」
「糖尿病は今は完治しますが」
 そうした病気になったがとだ、この先生はこうも話した。
「それでもですね」
「今も厄介な病気ですね」
「なってしまうと」
「完治までの間食事制限もあって」
「放っておけないですから」
「放っておきますと」
 その糖尿病をだ。
「怖いですからね」
「身体が壊疽しますし」
「それで足を切ったりもしますね」
「目も見えなくなって」
「大変ですね」
「何でもです」
 マリアはこうも話した。
「あのエジソンもです」
「発明王もですか」
「十九世紀終わりから二十世紀にかけてのアメリカの人でしたね」
「発明王と言われていましたね」
「偉人の一人ですね」
「あの人もです」
 この時代人間としての行いに問題があったことも言われている、実は陰謀家の一面もありライバルに工作をしていたのだ。 
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