オズのジンジャー将軍
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第五幕その十
「楽しみにしておいてね」
「わかりました」
「パエリアいいですよね」
「それに兎もなんて」
「今から楽しみです」
「どれだけ美味しいか」
「そう、だからね」
それでというのです。
「楽しみに待っていてね」
「次は私の番ね」
アン王女も入っています、そこで言うのでした。
「さて、どうなるかしら」
「王女何かどんどん進んでますね」
カルロスは王女の駒の進み方を見て言いました。
「凄いですね」
「今日は運がいいわね」
「ルーレットの目がですか」
「ええ、随分とね」
笑顔で言うのでした。
「有り難いわ」
「そうですか」
「やっぱりね」
笑顔でこうも言いました。
「ボードゲームはルーレットの目も大事よね」
「それが悪いとですね」
「もうね」
それこそというのです。
「残念になるわね」
「どう進めていくかも大事ですけれど」
考えてです。
「けれどですね」
「やっぱりね」
「ルーレットの目ですね」
「これがとても大きいから」
「王女はですね」
「今はね」
ルーレットの目がよくてというのです。
「先に進んでいけているわ」
「そうですね」
「ではね」
あらためて言う王女でした。
「ルーレットを回すわね」
「わかりました」
「さて、どの目が出るかしら」
笑顔でルーレットを回しました、すると凄くいい目が出て王女は笑顔になりました。ゲームは将軍がお風呂から出てです。
そして晩ご飯を食べてから寝るまですることになりましたが。
王女はずっといい目でした、これには犬達も驚きました。
「王女本当にいいですね」
「さっきからいい目ばかり出てますね」
「それでいつもトップですが」
「凄いですね」
「これはまた」
「まあ私ルーレットとか賽子の目はいいのよ」
いつもとです、王女も答えました。
「本当にね」
「王女は運がいい人ってことですね」
猫のワインがテーブルの上でじっとゲームを見ながら言ってきました。
「そういうことですね」
「ルーレットの目は誰もどうにもなりませんからね」
サフランも言いました、犬達は床にいます。
「それでいい目ばかり出るのは」
「先に進めてしかも一回休みのところとかに入らなくて」
ふわりも言います。
「ボーナスばかり貰えて」
「これは本当にいいです」
桜が見てもです。
「文句なしですよ」
「ご主人でもこんな調子のいい日ないですよ」
ビスケットはその人を見て王女に言いました。
「奥さんでも」
「いつもそうなら」
レモンの口調はしみじみとしたものでした。
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