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おぢばにおかえり

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第六十四話 阿波野君と先輩その二十四

「私が間に入ってね」
「お話すればいいわね」
「お父さんとお母さんがいても何も言わなくて」
「千里が全部するのよ」
「わかったわ、けれどね」 
 私はここでこうも言いました。
「これって司会でもあるわね」
「おみちだと練り合いでするでしょ」
 人が集まってお話することです、集会と呼ぶところもありますがおみちではこう呼ぶのです。
「その時にね」
「司会の人がいるけれど」
「千里がそれになるのよ」
「そうなのね」
「今回はね、だからそういう意味でもね」
「いさんでいかないと駄目ね」
「ええ、ただ千里の先輩は凄く沈んで」 
 お母さんはまた言いました。
「彼はりっぷくしてで」
「そうなることは間違いないのね」
「だから千里がすることはね」
「二人の間に入ることね」
「先輩を落ち込ませない様にして」
 まずはこのことからというのです。
「それで彼はね」
「りっぷくさせない」
「両方共気をつけてね」
「先輩も阿波野君も出来るだけよね」
「そう、抑えることよ」
 そうすることが大事だというのです。
「いいわね」
「ええ、それじゃあね」
「彼は暴力は振るわないにしてもね」
「かなりりっぷくすることは間違いないわね」
「それだけのことをしてしかもおみちを嫌いな人まで作ったから」
「余計によね」
「おみちに熱い人程りっぷくするわ」
「お母さんもその場にいたらりっぷくするって言ったし」
「折角おみちの学校に通っていたのに」
 そんなことをしておみちを嫌いな人まで作ってしまってはというのです。 
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