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レーヴァティン

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第二百五話 配備と調略その十一

「よくな、けれどな」
「帝王と言っても色々でしょ」
「ああ、俺はな」
「私達がいるから」
「孤独じゃないな」
「孤独で有能な帝王もいるわ」
「そして俺みたいな帝王もいるか」
 仲間達を見回して言った。
「そうか」
「それぞれだからね、本当に」
 帝王と一口に言ってもというのだ。
「そのこともわかっておいてね」
「そうだな、じゃあ俺はこれからもお前等とな」
 こう言うのだった。
「やっていくな」
「そうしていってね」
「ああ、この浮島をな」
「統一して」
「そしてな」
「海の魔神もね」
「倒そうな」
 久志は笑って言った、そして。
 今度はソーセージを食べてこう言った。
「それで美味いものをな」
「それをなの」
「皆が何時でも食える」
「そうした世界になのね」
「しないとな、俺達じゃ出来ることは限られていても」 
 それでもというのだ。
「やることはな」
「やっていくわね」
「ああ、出来る限りのことをやる」
「それはしないとね」
「人間はな」
「出来ないならしないはね」
「やっぱり違うだろ」
 こう言うのだった。
「人間だとな」
「出来ることをね」
「していかないとな」
 そうでないと、というのだ。
「駄目だからな」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「やっていきましょう」
「出来る限りのことをな」
「ああ、これからもな」
 こう言ってだった。
 久志は食べものに酒も楽しんだ、そうしてこれからのことも進めていった。騎士団との戦のこともその中にあった。


第二百五話   完


                 2021・4・8 
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