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イベリス

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第七話 入学式の後でその一

                第七話  入学式の後で
 咲は朝愛と一緒に起きるとすぐに高校の制服を着た、それは黒のブレザーとグレーのミニスカートだった。
 黒のブレザーの袖には金モールの模様が二本ある、そして赤いネクタイと白のブラウスというものだった。
 その制服になると私服に着替えていた愛は咲に言った。
「いい制服ね」
「八条学園って制服何十もあるけれど」
「それで有名な学校なのよね」
「神戸の本校もそうで」
「東京の方もよね」
「それでその中からね」
「その制服にしたの」
 こう従姉に話した。
「色々見て選んでね」
「成程ね」
「似合うかしら」
「何か自衛隊みたいね」
 愛はその黒のブレザーを見て笑って答えた。
「海上自衛隊ね」
「あそこなの」
「そう、あそこみたいよ」
 従妹に笑顔で話した。
「黒のブレザーで袖に金モールあるから」
「それでなのね」
「本当にね」
「海上自衛隊みたいなのね」
「お洒落じゃない、似合ってるし」
「似合ってるの」
「脚もはっきり見えるし」
 今度はグレーのミニスカート、制服から出ているそれを見て言った。
「そっちもね」
「脚もいいの」
「ミニスカート似合ってるわよ」
 咲に笑顔で話した。
「咲ちゃんスタイルいいから、特に脚がすらりとして長いから」
「そんなにいいの」
「色白だし」
 このこともあってというのだ。
「凄くね」
「ミニスカートもいいの」
「しかも胸もあるから」
 今度はそちらの話だった。
「本当にね」
「似合ってるの」
「というか咲ちゃんあらためて見たら」
 その制服姿を見ての言葉だ。
「本当にね」
「スタイルいいの」
「凄くね、だからその制服姿もね」
 それもというのだ。
「いいわよ、そしてこれは余計に悪い虫には気をつけないとね」
「そうなの」
「スタイルよくてしかも奇麗だし」
 顔もいいというのだ。
「だからね」
「悪い男もなの」
「寄って来るから」
「気をつけないといけないのね」
「そこはこれまで言った通りにね」
「気を付けて」
「そうしていってね」 
 従妹に強い声で話した。
「いいわね」
「それじゃあね」
「そのことは気をつけて今日からね」
「ええ、楽しくね」
「高校生活過ごしてね」
「そうするわね」
「じゃあ朝ご飯食べて」
「それから学校行こう」
 それぞれの学校にというのだ。
「そうしようね」
「わかったわ」
 咲も頷いて答えた、そしてだった。
 二人でリビングに出て母が作ったご飯を食べてだった、それぞれ歯を磨いてから家を出た。この時もう父は会社に行っていたが。 
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