八条学園騒動記
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第六百十四話 嫌な客はその十二
「そうしていい相手とね」
「駄目な相手がいて」
「マハラジャタウンもそうで」
「それで天本博士も」
「天本博士なんてな」
それこそとだ、フックも言った。
「ヤクザ屋さんでも逃げるぞ」
「あの人ヤクザ屋さん殺すのも好きだしね」
アンネットも応えた。
「趣味の一つに大量殺人もあって」
「その対象はヤクザ屋さんにチンピラにドキュンでな」
「そんなのばかりで」
それでというのだ。
「ドキュンが喧嘩を売れば」
「もうその時は」
まさにというのだ。
「望むところで」
「虐殺されて終わり」
「この場合もな」
「まあ馬鹿は自滅する」
アンネットはまた述べた。
「いつもね」
「それはね」
菅もその通りだと答えた。
「そうだね」
「そうでしょ」
「うん、ロシアじゃ特にかな」
「馬鹿はお酒飲んでね」
そうしてというのだ。
「外で寝てね」
「凍死だね」
「リアルでそうなるから」
そうした国だからだというのだ。
「私もよくわかってるつもりよ」
「ロシアだから」
「あと昔だと馬鹿なこと言って」
「国家元首に粛清だね」
「普通になってきたから」
ロシアではというのだ。
「もっと言えばね」
「何も言わなくても」
「普通にね」
ロシアの歴史から話した。
「ナチュラルにね」
「粛清だね」
「スターリンとかね」
「あとイワン雷帝だね」
「もう何かあったら」
その時にというのだ。
「たまたまその場にいて」
「粛清に遭うんだね」
「それで沢山死んできたから」
ロシアではというのだ。
「もうね」
「ロシアでは馬鹿な人は」
「そうでなくても死ぬお国柄だったから」
「もうナチュラルに」
「頭悪いとね」
それならというのだ。
「ちょっとしたことでね」
「死ぬ国なんだ」
「そうなのよ、だからそうしたドキュンもね」
「ちょっとしたことで」
「そう、お酒飲んで外で寝て」
そうしてというのだ。
「最悪ね、麻薬やって」
「外で寝て」
「後は即座にだから。ロシアは夏でも気温マイナスとか普通だから」
「普通?」
フックはアンネットの今の言葉に即座に突っ込みを入れた。
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