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八条学園騒動記

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第六百十四話 嫌な客はその十

「この街のマハラジャタウンの顔役は」
「マハラジャの娘さんだからね」
「その地位と資産があって」
「能力も凄いし」
「だからな」 
 それでというのだ。
「ドキュン共は馬鹿やった時は」
「セーラに殺される」
「そうなるのね」
「あいつ魔術使うからな」
 それもかなりのものをだ。
「その辺りのドキュンなんかその魔術でな」
「抹殺ね」
「それこそ一瞬で」
「それ知らないんだな、あいつ等」
 そのドキュン高校の愚か者達はというのだ。
「本当に馬鹿だな」
「下手すれば餓鬼道とか地獄道に送られるね」
 菅は六道の話をした。
「そうなるね」
「生きながらか」
「漫画みたいにね」
「それも怖いな」
「伊達に天本博士ともやり合ってないよ」
 これまで何億人も遊びで殺した人類社会最悪の犯罪者と、というのだ。
「本当に強いから」
「最早超人だな」
「だからね」
 それでというのだ。
「マハラジャタウンに喧嘩売ったら」
「本当に地獄に行くか」
「文字通りね」
「そうなるか」
「触とかになるかもね」
「ああ、触な」
 そう聞いてフックはまた言った。
「あれな」
「生きながら異形の存在達のご飯になるね」
「あれも酷いな」
「マウリアじゃラークシャサだね」
 その異形の者達はというのだ。
「その連中を召喚して」
「ドキュン共は餌か」
「そうなるよ」
「本当に怖いな」
「その怖いことを平気で行えるのがマウリアの人達で」 
 処刑では連合以上に残虐な国でというのだ。
「セーラもマウリアの人だから」
「それはするか」
「多分眉一つ動かさずにね」
「どうせ女の子だって侮って」
 それでとだ、カトリは話した。
「馬鹿にしてかかって」
「終わりね」
 ジュディは冷たく言った。
「その時は」
「そうよね」
「挑もうとした時点で」
「セーラが動く前にね」
「もう周りの人達が動いて」
「セーラが何もしなくてもね」
「ことが済んでいるわ」 
 そうなっているというのだ。
「それこそ」
「シヴァ家の力を考えたら」
「もう恐ろしいから」
「シヴァ家は連合に入ってもかなりの力がある家だよ」
 菅はこのことを指摘した。
「その財力と人の数はね」
「組織力だってかなりだし」
「それに伴い権力もあるから」
 ジュディもカトリも続いた。
「それじゃあね」
「相当な力があるわね」
「だからその辺りのドキュンが何かしたら」
 その時はというのだ。 
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