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車の多い道で

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第二章

 そんな彼等が外で活動し今度は猫を保護した時だった。
「クゥ~~~ン」
「黒のピットブル?」
「首輪がないな」
「どうしたんだ?」
「ワン・・・・・・」
 犬はスタッフ達が近寄るとだった。
 踵を返してついて来てという様に彼等に顔を向けた、そうしてある方向に歩きはじめた。スタッフ達はこれは何かあると思ってだ。
 彼等について行った、すると。
 物陰に案内されてだった。その物陰に。
「クゥ~~ン」
「ワン」
「キャン」
「ワンワン」
「ワフウ」
「ワンッ」
「ワオン」
 七匹の黒いピットブルの子犬達がいた、そして黒の大きなピットブルはここでまたスタッフ達を見て鳴いた、それも訴える目で。
「ワン」
「そうか、助けて欲しいんだな」
「自分達の子供をそうして欲しいんだな」
「このままじゃどうなるかわからないから」
「だからだな」
「よし、それじゃあな」
「皆助けよう」
「そうしよう」
 彼等は犬の願いを聞き入れることにした、そして。
 すぐに犬をサンサと名付け子犬達をそれぞれだった。 
 四匹の雄犬はチャーリー、フレディ、ジム、デビット雌はマリリン、エリザベス、ナタリーと名付けてだった。
 診察をして異常がないか確かめしっかりとご飯をあげてだった。
 そのうえで七匹全員それにサンサの里親も探した、その結果。
 七匹の子犬達もサンサもそれぞれ心ある人達が里親に名乗り出て温かい家庭に迎えられていった、こうして彼等も幸せになったが。
「まだ俺達のやることはある」
「まだ助けるべき生きものは多い」
「だからこれからもやっていこう」
「少しでも多くの生きものを助ける為に」
 こう話してだった。
 彼等は今も活動を続けている、全てはもっと多くの命を助ける為に。そうして多くの命を実際に助けているのである。


車の多い道で   完


                    2021・5・16 
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