八条学園騒動記
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第六百十二話 わかりやすいことその五
「そうね、けれどね」
「それでもなのね」
ウェンディはアンネットに確認する様に言った。
「実は」
「そう、他の国より割合が高い位で」
「そんなになのね」
「太ってないし」
「太ってる人もなのね」
「少ないわよ、多分ね」
アンネットはここで考える顔になって述べた、その顔は事実を知っていてそこから語っている顔であった。
「思いきり厚着するから」
「寒いから」
「甘いもの食べて」
「それでなのね」
「暖房思いきり効かして」
「服もなのね」
「厚着して」
そうしてというのだ。
「過ごしてるから」
「それで太ってるってイメージあるの」
「そうじゃないかしら、男の人も太ってるイメージあるでしょ」
「ロシアはね」
事実そうだとだ、ウエンディは答えた。
「連合で一番太ってる」
「そんなイメージよね」
「千年前まではアメリカがそうだったらしけれど」
アメリカの場合はイコール肥満というのは過去の歴史のことになっている、これは食べものの改善の結果だ。
「けれどね」
「今はでしょ」
「連合で一番太ってる人が多くて」
「太ってる割合も高いのはね」
「ロシアね」
「けれど平均の肥満度もそれ程じゃなくて」
科学的な根拠も存在しているというのだ。
「そしてその割合もね」
「そんなになのね」
「高くないわよ、平均より高めでも」
連合のそれよりもというのだ。
「まだね、まあ連合で一番とはね」
「なってるのね」
「肥満指数はね」
事実そうだというのだ。
「そうなってるけれど」
「それでもなのね」
「そんなになのよ」
肥満度自体は高くない深刻なレベルではないというのだ。
「本当にね」
「あくまでイメージね」
「そしてそのイメージの主な原因は」
「厚着ね」
「ロシア人は三重の窓や扉のお家に住んで」
これも防寒の為である。
「暖房も効かせて」
「厚着もなのね」
「してるから」
「全部寒いから」
「そうしてね」
そしてというのだ。
「過ごしてるから、外出の時なんて」
「お家の中にいる時よりも」
「もっと着てるから」
厚着で外出しているというのだ。
「だからね」
「太ってる様に見えるのね」
「厚着は厚着で」
それでというのだ。
「服だから」
「身体じゃないから」
「そんなにね」
「太ってないのね」
「何度も言うけれどね」
その実はというのだ。
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