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ドリトル先生と不思議な蛸

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第十一幕その七

「レポートも提出するしね」
「ああ、先生がずっと書いていたね」
「ホテルでも書いていたわね」
「それも提出して」
「ヒョウモンダコのお話もするんだ」
「そうするよ」
 こう言うのでした。
「だから皆には悪いけれどお家に帰る前に」
「一仕事だね」
「それをして」
「そしてだね」
「そのうえでだね」
「お家に帰ろうね」
 そうしようと言ってでした。
 先生は学園とその施設全体の責任者である理事長さんのお部屋に行きました、そしてその理事長さんにです。
 レポートを提出してヒョウモンダコのことを詳しくお話しました、すると理事長さんは先生に言いました。
「わかりました、では水族館の方もです」
「お話してくれますか」
「はい、そうした蛸がいて」
 そしてというのです。
「そのうえで、です」
「水族館からも注意喚起をして」
「そしてです」
 そのうえでというのです。
「多くの人があの蛸について注意する様にしましょう」
「それでお願いします」
「そして出来れば」
 理事長さんはさらに言いました。
「水族館でそのヒョウモンダコをです」
「飼育しますか」
「そして実際に水族館に来た人に観てもらって」
 その目でというのです。
「目でもです」
「知ってもらいますね」
「はい」
 そうしようというのです。
「そうしてもらって研究もです」
「水族館で飼育して」
「行いましょう、ですが」
「はい、毒を持っていますので」
 先生は理事長さんにこのことを言いました。
「ですから」
「それで、ですね」
「飼育そして研究にはです」
「十分以上にですね」
「注意が必要です」
 先生は理事長さんにもこのお話をしました。
「絶対に」
「そうですね」
「本当に噛まれると命に関わりますから」
「そこまで危険な蛸ですね」
「そうです、海の生きものの中でもとりわけ危険と言っていいので」
 それだけにというのです。
「絶対にです」
「十分以上の注意が必要ですね」
「そうです、くれぐれも」
「先生がそこまで言われるなら」
 理事長さんもでした。
「そのことは」
「飼育した際はですね」
「気をつけます」
「宜しくお願いします」
「非情の個体数は少ないとのことですが」
「何しろ九州で目撃される話が多いとです」
 先生は理事長さんにこのこともお話しました。
「言われる位ですから」
「毒を持っている海の生きものといってもですね」
「オコゼやガンガゼでこうは言われないですね」
「そうですね、目撃されることが多いなぞ」
「個体数が本当に少ないので」
 それもかなりです。 
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