家族になった烏

　　　　　　　　　　　　　　　　家族になった烏
　オーストラリアニューポートのビルゴラビーチ郊外に住むブルーム家において一つの異変が起こった、何と。
「お父さんお母さん、鳥がいるよ」
「鳥の雛がぐったりしてるよ」
「死んだのかな」
「いや、まだ生きているな」
　一家の主であるサム淡い茶色の紙で青い目で長身でしっかりした体格の彼はその雛白と黒の色のその彼を見て言った。
「この子は」
「そうね」
　妻のキャメロンもその鳥を見た、長い癖のある金髪で青い目で透き通る肌に面長の顔の長身の女性である。
「手当をしたらね」
「助かるかもな」
「すぐに獣医さんに連れて行きましょう」
「そうしよう」
　こう話して二人で動物病院に連れて行った、すると。
　雛はかなり弱っていた、だが。
「大丈夫です、助かります」
「そうですか」
「助かりますか」
「はい、後は元気になるまで面倒を見て下さい」
　こう夫婦に話した、そしてだった。
　家族はその雛が元気になるまでつきっきりで看病をした、種類はカササギフエガラスである彼は雄だった、この鳥は黒地に白い毛でペンギンによく似ているので名前はそのままペンギンとなった。
　ペンギンは元気になると家族によく懐き家中を飛び回った、夫はその彼を見て言った。
「家の中じゃ狭いし」
「窓を開けてなの」
「思いきり飛ばしてやるか」
「そうね、それで自然に帰ってもね」
「もうな」
「それならそれね」
「元々野生の子だったしな」
　庭にいたことからこのことをを察していた。
「それじゃあな」
「その時はその時で」
「窓を開けてだ」
「お外で思いきり飛んでもらいましょう」
「そうしよう」
　こう言って窓を開けた、すると。