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魔法少女リリカルなのはStrikerS~赤き弓兵と青の槍兵

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本編
  幕間~どうしてこうなった!?男女対抗、料理対決!(調理編)

side 士郎


衛宮士郎だ。ひとこと言わせてほしい。


「なんでさ……」


いきなり何!?と思う人もいるだろう。
そういう人のために、説明しよう。


アレは……今朝の朝食の時だった………………




…………………………………………………


原因はマスター……ではなく、ヴィータだった。



「う~ん、衛宮より料理出来る奴って六課にいるのかな?」



それを聞いた数名がピクッ!と反応し……


「それなら料理対決しましょう!」


そんな発言をするシャマル。その発言の直後、


「「「「「「もちろんシャマル(さん)は不参加だよな?(ですよね?)」」」」」」


海鳴市出身者総出でシャマルの参加を拒絶した。過去に何が………!?



「みんなひどい~。いいもん!だったら司会をやるから!」
「なっ!?私を放っておいて司会なんて許さへんで!」
「なら一緒にやりましょう、はやてちゃん」
「せやな。名付けて……」


あ、まずい気がする………


「「第一回!!機動六課男女対抗料理対決~!!」」


絶対何かある……ここは……逃げる!


「逃がすと思うか?士郎!」


マスターに先回りされた。


「……なんでさ」


呟いてしまった俺は悪くない。


「で、ルールとかどうする?」
「そうねぇ………」




…………………………………………………………………




で、ルールはこうなった。







『チーム人数は5人。各チームとも全員で一品、各員それぞれ一品完成させる。各員の一品は相談あり。審査ははやて、フォワード副隊長、リインフォース、ヴィヴィオ、ギンガ、マリーの7名が一人一品5点、審査委員長はやてのみ一品10点で満点は240点計算。得点の高いチームが勝者とする。』



「さあ、参加者たちよ!存分に腕を振るうんや~!!」
「「「「「「おお~!!」」」」」」
「なんで女性陣とヴァイスは乗り気なのだ?」
「僕に聞かないでよ、ザフィーラ……」
「全く、なんでこんなことに……」
「てか俺説明受けてないんだけど?」


そんなことを言うランサー。大方マスターに拉致られてきたのだな……


「ランスさん、僕が説明します」



少年説明中………




「と言うわけです」
「おう、そりゃ面白そうだな。で、相手が……」


男性陣はお分かりだと思うが、私、ランサー、エリオ、ザフィーラ、ヴァイスの5人だ。


「やってやるの!……今日こそは士郎君に食べてもらうの…」


一番やる気のなのは。格好は割烹着。どこから持ってきた……。後、何かを言っていたがよく聞こえなかったが。


「だ、大丈夫かな……」


少々おろおろしているフェイト。制服エプロン姿である。ちなみに黄色。フリル付きである。


「自炊歴10年舐めんじゃないわよ………!」


二番目にやる気のティアナ。なぜか訓練着にエプロン。色はオレンジで飾りっ気のないものだ。


「ティア、私服に着替えなよ……」


ティアナを諭すは私服に水色のエプロンのスバル。柄がティアナとお揃いだ。


「エリオ君のエプロン姿…可愛いです!」


別の方向で盛り上がるキャロ。ピンクのフリフリが全体に着いた派手なエプロン姿だ。


ちなみに、男性陣の格好はと言うと……


私は食堂で使っている割烹着、ランサーは白無地のエプロン、エリオは赤無地のエプロン、ザフィーラは三角巾を着用し、ヴァイスは迷彩柄のエプロンだ。
と言うか、ザフィーラは狼形態のままやる気なのか………!?


「皆、準備できた?」


シャマルの確認の声に


「「「「「「「「「「はい!(おうよ!)(ああ)」」」」」」」」」」


各人がそれぞれ答える。


「ほんなら………レッツ、クッキング!」


マスターの合図でこのしょーもない戦いの火蓋が切って落とされた。で………



「いきなり全員が私頼りか……」
「僕、お手伝いくらいしかしたことないので……」
「俺はまあまあできますけど、やっぱ旦那の意見を聞いとこうかな、と」
「俺は材料を取りに来ただけだ。あと全員でやる奴何作るのかを聞きに、な」
「で、どうするのだ?」


そうだな……


「誰が何を使い、何をつくるか、それを決める必要があるな」
「俺は魚の塩焼きをつくる予定だぜ」
「僕は……何をすれはいいんでしょうか……」
「じゃあ俺はハンバーグをつくりますぜ」
「俺は無難に卵焼きをつくろう」


なるほど……これは野菜が足りないな。


「エリオはサラダ、私は野菜と茸のグラタンとドレッシングを担当しよう。全員で作る品は野菜スープだ」


こうして男性チームの方針が決まった。



side なのは


「みんな!今日は勝つよ!!」
「なのは、すごいやる気だね……」
「フェイト隊長!何を他人事みたいに言ってるんですか!これは女のプライドをかけた聖戦ですよ!?」
「ティ、ティア。そ、そんなすごいものなの……?」
「せいせん?」


なんか温度差を感じる……


「ここは自炊歴10年の私が指揮を執ります!まず、隊長お二人!腕前の方は?」
「私は一通りできるよ。得意なのは煮物かな?」
「私は……最近やらなくなっちゃったから不安だな…でも焼き物や炒めものは得意だよ」
「あたしは…「アンタは聞いてない!」ティア、ひどい~」
「私はお料理初めてです」


しばらく考え込んだティアナ。そうして決まったのは……


「前に士郎さんが作った……『和食』でしたっけ?それで行きましょう!」
「全員で作るのは味噌汁でいいかな?」
「そうですね、一番全員が参加しやすいですからね」


そして、私が魚の煮付け、フェイトちゃんが野菜炒め、ティアナは唐揚げ、スバルはサラダ、キャロは冷奴を作る事になった。


男性チームはすでに動き出している。こっちも負けていられない!



side ティアナ


動き始める前にスバルに文句を言われた。


「どうしてサラダなの~?野菜を切るだけじゃんか」
「アンタはがさつすぎるのよ!見なさい!アンタがサラダ担当だって知って安堵するギンガさんを!」


視線の先のギンガさんはまるで『奇跡の生還を果たしました』とでも言いたげな顔だ。


「そんなことないもん!」
「あるわよ!いい?あんたの料理に足りないのはねぇ、効率判断計量経験技量繊細さ美しさ!そしてなによりも!味見が足りないのよ!そんなんじゃどこにもお嫁にいけないわよ!?」
「そこまで言わなくても……」
「そう思うならギンガさんを見たら?」


ギンガさんは『ティアナの言う通りよ、スバル』と言いたげな顔をしていた。


「ギンねぇ~」


妹に甘いギンガさんだが、こればっかりは譲れないらしい。こいつに味付けさせるととんでもないことになるのを知っているからだろう………


「と・に・か・く!余計な手を加えるんじゃないわよ!?加えたら……」


ポケットのクロスミラージュを光らせる。


「わかるわね?」
「絶対加えません!!」


スバルはビビりながら即答した。
これでよし!


…………………………………………………………………



私が向かうのはキャロのところ。無論唐揚げの仕込は終わらせてある。後は味がしみ込むのを待ち、揚げるだけだ。


「キャロ、どう?」
「はい!順調です!」


まずは指示通りに冷奴に乗せる薬味をつくらせている。生姜のすりおろし、刻み葱、大根おろしだ。
まずは葱が終わったようだ。


「いい順番ね。生姜と大根はおろしたてがおいしいから他の人のが完成してからでいいわよ。味噌汁の方お願い」
「はい!」


次に隊長たちのところへ行くと、なのはさんは煮付けに乗せる付け合せの白髪葱を作っていた。ヴィヴィオには付けないらしいけど。まあ葱は辛いからまだ早いわよね。フェイトさんは火の通りやすいキャベツをフライパンに投入し、完成に近づいていた。他はニンジン、ピーマン、もやし、ベーコン、パプリカ、エリンギなどを使っているようだ。
さてと、時間もそろそろよさそうだし、私も始めちゃいますか!




side 士郎


あ、ありのままにおこったことを話そう。私は自分の作業を終えてみんなの様子を見に行っていたら前足で器用に卵焼きをつくるザフィーラを目撃した。アレはシュールなんてものではない。もっとすごいものの片鱗を味わった気分だ……
そんなことがあり少しグロッキーになっていた私にエリオが声をかけてきた。


「士郎さん、できました!……というか、大丈夫ですか……?」
「エリオか…ああ、なんとかな。……ふむ」


彩が少しさびしいな……
と、言うわけで、


「エリオ、少し待っていてくれ」


私はある物を取りに行く。


「これは……?」
「生ハムだ、八等分くらいにしてのせるといい」
「わかりました!」


エリオはこれで良し、さてと、ヴァイスは……


「お、旦那。こっちも出来上がるぜ。付け合せも完璧だ」


予想以上に綺麗にできていた。


「ほう、目玉焼き付きか。中々のアイデアだな」
「ハンバーグには半熟の目玉焼きが欠かせないでしょう!」


力説された。


「あ、ああ。そうだな」
「旦那のグラタンはできたんです?」
「すでに完成している。大丈夫だ、問題ない。完成したらスープの方を頼むぞ」
「任してください!」


そうして次はランサーの元へ。


「塩焼きにはやっぱポン酢だよな~」
「待て……その前に」
「あん?」
「なんで室内で焚き火をしてる!?」
「いや、被害出ないよう結界張ったし」
「そう言う問題ではない!」
「焚き火で焼いた方が旨いし」
「それはそうだが……やめんか!」
「へーへー。ったく、これだから主夫は……」
「誰が主夫だ、誰が!」
「お前だよ!朝は叩き起こすし、やれ散らかすなだの、やれ掃除しろだの…お前はオカンか!」
「貴様ががさつすぎなのだ!」
「はいはいそこまでや」


マスター乱入。


「もうみんな完成させて待っとるで?早くこっちに来なよ」
「ああ、すまんなマスター」
「りょーかい、すぐ行きますよ」
「ああ、それと……」


そういってマスターは振り返る。小悪魔のような笑みを浮かべて。


「ランス、後でここの掃除はやっとくんやで?」
「なん………だと……!?」
「当然だろう」
「当たり前や」
「そんな……嘘だっ!!」


お前はどこの鉈少女だ、と突っ込みたくなったのはここだけの話だ。



side はやて


こ、この献立は………!


「お米食べろ!」
「はやて?」
「あ、ああ。何でもないよ、ヴィータ」


恐ろしい……松●修造のネタをついやってしまうほどとは……
はっ!これが『最高にハイ』ってやつなんか!?
いかんな。審査委員長としてしっかりせんと……!
それにしてもご飯が欲しくなるものばかりやな………


「じゃあ、審査を始めるよ。先攻は………」
「私たち女子チームからお願いします!」
「平均年齢16歳の女子チームが先攻ね」
「なんだそのくだらない分析は……」
「男子チームは平均21歳よ」
「ザフィーラは?」
「設定年齢28歳、蟹座のB型、という事で」


マー●ィン・ジ●マールか!と突っ込みたくなったのは内緒や。でも彼の設定年齢は19歳……


「おなかすいた……」


おおう、ヴィヴィオが泣きそうや。名残惜しいけどここまでやな。


「じゃあ審査委員のみんな、各自審査を開始や!」


さあ、始まる。私、八神はやての食レポが。


「おーい、はやて~?声漏れてんぞ~」


今日!私は彦●呂を超えるッ!
今この瞬間私の聖戦(たたかい)が始まった。 
 

 
後書き
どうも、お待たせしました。

本来の予定では一つにまとめるはずだったのですが、あまりに長くなりすぎるため分割しました。


後編である“審査編”も近いうちに投稿します。


それでは今回はこの辺で~ 
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