レーヴァティン

「だからな」
「よりよい街にして」
「そしてだ」
「栄えさせますね」
「繁栄にも限界はない」
「何処までも伸びますね」
「そうだ、これ以上はないと思ってもだ」
　それでもというのだ。
「新たな技術等を導入していってだ」
「さらに栄えていきますね」
「それは街も同じだ」
「だからですね」
「大坂も都も他の街も栄えさせるが」
　英雄はさらに言った。
「江戸もだ」
「同じですね」
「もっと言えば関東なら横浜や川崎、横須賀に千葉もだが」
「そして水戸等もですね」
「政に力を入れていってだ」
「今以上に栄えさせますね」
「だが要はやはり江戸だ」
　このことは絶対だというのだ。
「それでだ」
「特に治めますね」
「そうする」
　こう良太に答えた。
「だからいいな」
「腰を据えて関東を治め」
「特に江戸をだ」
「そうしていきますね」
「そうする。既に結界は出来ているしな」　
　江戸を護るそれはというのだ。
「様々な寺社がありだ」
「しかも四神相応の地でもあります」
「だから結界はあるが」
「それに加えてですね」
「政も進め」
　そうしてというのだ。
「よくしていく」
「では」
「治めていこう」
　仲間達にあらためて言った。
「暫くな」
「それでは」
「関東を幕府に組み入れていきましょう」
「東国もそうしていく為に」
　仲間達も応えた、こうして英雄達は江戸を拠点にして関東全体の政にかかった。


第百九十八話　　　完


　　　　　　　　　　　　　　　　２０２１・２・１５