八条学園騒動記
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第六百八話 大した問題ではないその三
「宮殿の中に」
「瞬間移動したね」
「相変わらず歌って踊る間服は変わるし」
全員一瞬にだ。
「次から次にね」
「最後もそうだね」
「何か字幕観たらホームズの曲だね」
「歌ってるのは主役の人で」
主に歌っているのはだ。
「他の人達はコーラスだね」
「そうみたいだね」
「それでキャストのロールが出て来たけれど」
エイミーは画面に流れてきたそれを観た。
「ヒンズー語だからどうも」
「僕達にはわからないね」
トムも言った。
「これは」
「そうよね」
「これは仕方ないね」
「マウリアの映画だから」
「だからね」
それでというのだ。
「当然だから」
「ヒンズー語はね」
「言葉もそうだったしね」
映画の中のそれもだ。
「やっぱりスタッフロールもね」
「ヒンズー語ね」
「もうこれはね」
「当然よね」
「銀河語でないことは」
連合公用語ではないことはというのだ。
「当然だよ」
「そうよね、やっぱり」
「ただ、ヒンズー語って」
シッドはこの言語の話をした。
「本当に連合の言葉と違うね」
「文字がね」
「アルファベットとも漢字ともアラビア文字とも違っていて」
「そうだよね」
「勿論キリル文字や平仮名とも咎うし」
銀河語はこうした言語が共に使われて出来ている。
「独特だよね」
「だからマウリアだからね」
「連合と違うからだね」
「当然言語も違って」
それでとだ、トムは弟に話した。スタッフロールの間登場人物達が満面の笑顔で歌って踊っている。
「それでヒンズー語はね」
「こうした言葉で文字なんだね」
「そうなんだ」
「そういうことだね」
「マウリアはヒンズー語で」
それでというのだ。
「サハラだとね」
「あそこはアラビア語だよね」
「そうだよ」
この地域はというのだ。
「それで皆アラビア語を喋ってね」
「書いているよね」
「それで映画もだよ」
こちらもといのだ。
「当然ね」
「アラビア語だから」
「また違うよ、ただね」
「ただ?」
「何でも入れて」
娯楽だからとあらゆる要素をというのだ。
「それで詠と踊りもね」
「ないんだ」
「マウリアのとは違ってね」
「普通なんだね」
「イスラムの要素は絶対らしいけれどね」
「あそこは完全にイスラムだからね」
「もうイスラムがないと」
それこそというのだ。
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