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『狭間の世界』

作者:零那
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『お見送り』


僕等のあの頃は滑稽な程必死で嗤える。
其れでも余裕かまして指さして嘲笑ってるテメェよりマシ。

他人を馬鹿に出来る程、何かを必死に成し遂げた事が有るのか?

暴走する血を制御する機能は無かった。理性が効かない。繰り返す報復。

ホラ其処で馬鹿にしてた事を悔やむ時がきた。手は貸さない。何を課すかはテメェ次第。

悪いけど何も知らない。何も見てない。テメェが生きようが死のうがどうでもいい。

ツケが廻ってきただけ。相当数に恨まれてるだけ。残念で可哀想な奴。

助けてくれる仲間はヒトリすら居ないんだね。群れてるのが好きだったのにヒトリなんだね。

テメェが馬鹿にした奴に命乞いするとか、みっともない事しないでね?

尚、殺したくなるから。

大丈夫、嗤って見送ってあげるから。


 
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