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魔法少女リリカルなのはStrikerS~赤き弓兵と青の槍兵

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本編
  幕間~フェイトの思い

 
前書き
すごく………短いです。


 

 
私は彼をどう思っているのだろうか?


からかわれるのは嫌だけど、彼と過ごすのは楽しい。


ちょっとがさつだし、スケベだし、仕事はよくサボるけど、そんな彼がたまに見せる頼れるところ。それが彼の魅力なのだろうか。
エリオが最近よく言っている。『彼のような男になりたい』と。


そんな彼の事を、私はどう見ている?友達?それとも………



もっと踏み込んだ関係……?



それは親友とか相棒とか……?


もしかして……………?




……………………………………………………


きっかけは母さんからの通信だった。


「フェイト、彼氏が出来たって本当?」
「え、ええ!?」
「いや、はやてさんがそう教えてくれたから」


はやては……


「違うよ、彼とはそういうのじゃないから!」
「あーら残念ね、エイミィ」
「ほんとですね~、せっかく可愛い義妹に春が来たと思ったのに~」
「はぁ……」


この二人は昔っからこうなのだ。エイミィはクロノと結婚して私の義姉になってからはそういうことばかり聞いてくる。
その時だ。


「ん?誰と通信してんだ?」


今一番入ってきてほしくない人が入ってきた。


「あら……青い髪に赤い目……あなたが衛宮ランスさんね?」
「ああ、そうだが……あんたは?」
「初めまして。フェイトの母、リンディ・ハラオウンです。娘がお世話になっています」
「ずいぶんと若いし美人だな」
「あら、こんなおばさんよりうちのフェイトの方がおすすめですよ?」
「か、母さん!」


すぐこういうこと言うんだから……


「まあまあ、落ち着いて、フェイトちゃん」
「あんたは?」
「義姉のエイミィ・ハラオウンで~す。義妹がお世話になってま~す」
「ああ、あんたがクロノの……」
「うちのアホな旦那の事よりも……衛宮さん!義妹とはどうなってるんですか?」
「どう、って?」
「清らかな関係?それとも、エロい関係?」
「にゃっ!?」


義姉の爆弾発言に上ずった声が漏れる。


「あらら、お盛んね~。でも、確かにフェイトはナイスバディですから男として放っては置けないですよね?」


母さんはそんな義姉を煽る。


「まぁな」


そしてその流れに乗るランス。


「もう!三人ともいい加減にしてよ!」
「と、お姫様がお怒りのようですぜ、お二方?」
「あら、貴方があまりにもノリがいいのでついからかいすぎちゃったわね」
「うんうん」
「うんうん、じゃないよ!もう!」


反省してるのかな……?


「「「してない!」」」
「三人とも心を読むのはやめて!」
「いや、だってねぇ?」
「あんまりにもわかりやすすぎたから」
「つい、な。悪い悪い」


まったく……


「次はやらないでよ?」
「「「は~い」」」


これでひと段落……


「それにしても、本当に貴方とはいい関係が築けそうね。婿養子にならない?」
「母さん!」


しなかった。この人はいつまでたっても変わらない。
結局はなのはたちが戻ってくるまでこの騒ぎは続いた。



…………………………………………………………………



「関係、か………」


夜、ベッドで考えている。
ランスとの関係。あまり考えたことがなかったのだが、母さんのトンデモ発言により考えさせられている。


「うーん……」


隣で寝る彼を見る。ちょっとだらしがない寝顔。そんなところが……


……なんだろう?わからない。でも、悪い感情ではない。少しこそばゆいが、それが心地よい。
そんな感情。それに………


絡まれていて助けてもらった時や、任務中などに見せる貌。すごく頼りになるし、安心する貌。
少しずつ、見えてきた。私が彼とどんな関係になりたいのか。それは………エイミィの言ったえっちな関係?…………違う違う!そういうのじゃなくて………母さんが言ったような……こ、恋人?………なの、かな?
わからない。でも、今の関係はわかる。それは……




背中を預けられる関係………に近い。
なのはとは既に背中を預けられる関係だからわかる。
ランスとの関係はそれとは少し違う。でも……似ている。



なんて言うんだろう………支え合う関係?とでも言えばいいのかな?
でも、そのことばかり考えてもいられない。スカリエッティの事、六課の事、エリオやキャロの事。
私には考えるべきことがほかにある。だから、今は答えが出なくてもいい。
私が戦わなければ、幸せになれない人がいる。だから私は……進み続けるんだ。バルディッシュと一緒に。なのはやランス、はやて、シグナム、六課の皆と一緒に。


だから、答えがわかるその時まで……私にできることをしていけばいいんだ。
私が、私であるために。



フェイト・テスタロッサ・ハラオウンであるために。


だから、答えを得る、その時まで………


貴方の事を、見ているよ。ランス。


隣で眠る彼を見つめながら、私は誓った。 
 

 
後書き
幕間その二できました~


前書きの通りめっちゃ短いです………


それから、皆様のおかげで日間ランキングでまさかの1位獲得しました。
毎度毎度ありがとうございます!


さて、公開意見陳述会前の幕間もあと一つです。
シリアスの連続だったので、ほのぼの&ギャグをメインにしていきたいと思います。


それでは今回はこの辺で~


 
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