仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第四百五十六話 空から来た者達その九
ライダー達はナスチカを出て内海の勤務先の工場の裏手に案内された、内海はそこに来て首を傾げさせて言った。
「まさかです」
「あんたの仕事場の裏にな」
「はい、門があるとは」
猿渡に応えた。
「思いませんでした」
「そうだな」
「はい、しかしです」
内海は真面目な声で言った。
「ここにあるならです」
「もうだよな」
「そこから行きますか」
「智樹君達の世界にな」
「そうしましょう、それで智樹君」
内海は智樹にも声をかけた。
「これからですね」
「ええ、もうすぐしたら門です」
智樹もこう答えた。
「その前に着きます」
「そうですか」
「それで工場があるって思ったんですが」
「はい、その工場はです」
まさにというのだ。
「私が勤めている」
「工場なんですね」
「そうです」
まさにというのだ。
「私の工場は」
「そうですか」
「ですから」
それでというのだ。
「これも縁ですね」
「そうですね」
「はい、それでは」
「これからは」
「一緒に行きましょう」
こう話してそしてだった。
一行は上に天使達の像が舞っている門の前に出た、智樹はその門を前にしてライダー達に顔を向けて話した。
「これがです」
「その門だな」
氷室はその門を見て言った。
「そうだな」
「はい、そうです」
氷室のその言葉にだ、智樹は答えた。
「俺達がここに来た」
「ならだ」
「今からですね」
「行くぞ」
「わかりました」
智樹は氷室の言葉に確かな顔で頷いた、そうして彼が門を開けてだった。
戦士達はその門を潜った、その先にあった世界は普通の現代日本の田舎町だった。その街を観てだった。
万丈は少し頷いてからこう言った。
「別にこれといってな」
「おかしなところはないよな」
桐生もこう言った。
「街自体は」
「人はそこそこで田畑があってな」
「普通の地方都市だよな」
「その中の田舎のところか」
「そんなところだな」
「はっきり言えば田舎ですね」
智樹も笑って答えた。
「この街は」
「君はここで生まれ育ってるんだな」
「はい、そうです」
智樹は万丈に答えた。
「もうそれこそです」
「ずっとだな」
「ここで暮らしていてです」
「それで空の上にか」
「イカロス達がいたんです」
智樹は空を見上げて万丈に話した。
「エンジェロイドとその連中のマスターが」
「そのとんでもない糞野郎共がか」
「何でしたら今から行って成敗してきますが」
内海は空を見上げつつ智樹に申し出た。
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