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オカバンゴの奇跡

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第二章

 スタッフ達はボビーの里親を探したが彼女の話を聞いて世界中の者が手を挙げてきた、その状況を見て。
 スザンウも驚いて言った。
「まさか」
「こんなに多いなんてな」
「世界中から是非にって」
「このボツワナだけじゃない」
「世界中から話が来るなんて」
「想像以上だ」
「これは凄い」
 スタッフ達も驚きを隠せなかった。
「こんなことになるなんて」
「ボビーが生きていただけでも凄いのに」
「里親にという人が世界中から出るなんて」
「凄いな」
「これは」
「これならです」
 スザンウは言った。
「絶対に」
「間違いないな」
「ボビーは幸せになれるぞ」
「怪我も完治したし」
「心ある人に家族に迎えられて」
「そうして」
「ええ、よかったです」
 スザンウは笑顔で述べた。
「ずっと痛みに耐えて動きにくくて」
「何時食べられるかわからない」
「そんな恐怖にも怯えていただろうに」
「けれどもうそんなことは全部なくて」
「これからは」
「ボビーは幸せになれます」
 笑顔のまま言った、そしてだった。
 程なくしてボビーは心ある人に家族に迎えられた、彼女が旅立つ時スザンウはボビーに対して笑顔で言った。
「これからは幸せになるのよ」
「ワン」
 ボビーは笑顔で応えた、そしてだった。
 暫くしてキャンプのスタッフ達にボビーが家族と幸せそうに一緒に遊んでいる動画が送られた。その動画を観てだった。
 その動画を観てだ、スザンウも他のスタッフ達も笑顔になった。
「よかったです」
「全くだな」
「奇跡が起こって」
「私達のところまで生きて来られて」
「怪我が治って」
「優しい家族の人達に迎えられて」
「本当によかったです、これからはこの娘はずっと幸せですね」
 こう言うのだった、そしてだった。
 皆でその動画を観ていった、そこにいるボビーは元気に動いていてもうあの時の彼女は何処にもいなかった。


オカバンゴの奇跡   完


                2021・3・26 
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