ドリトル先生と不思議な蛸
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第五幕その一
第五幕 伊勢神宮
先生は動物の皆に伊勢神宮に行きました、まずはそこにある川に行きましたがそこには沢山の鯉達がいます。
どの鯉も奇麗な錦鯉で白や赤、金色と見事な彩です。しかもどの鯉も物凄く大きくて動物の皆は驚いて言いました。
「大きいね」
「こんな大きな鯉はじめて見たよ」
「一メートルある鯉いるね」
「鯉って大きくなると一メートルになるって言うけれど」
「そんな鯉を実際に見るなんて」
「神社には鯉や亀が多いけれどね」
先生が皆にお話します。
「ここは本当にね」
「日本で第一の神社だから」
「いる鯉も凄いんだ」
「彩も奇麗で」
「大きいんだ」
「そうなんだね」
「そうだよ、そしてね」
先生はさらにお話しました。
「この鯉は神様の鯉だから」
「伊勢神宮の」
「天照大神のだね」
「だから神聖な鯉だね」
「そうなのね」
「そうだよ、この鯉達はね」
まさにというのです。
「大事なものだよ、だから僕達もね」
「大事にしないと駄目ね」
「何としても」
「迂闊に何かしたら駄目だね」
「そのことも」
「そうだよ、それじゃあ中に入ろうね」
社のとです、こう言ってでした。
皆は先生に案内されて社に入りました、するとそこは普通の神社ではなく。
とても広い場所に数多くの社の建物がありとても大きな木々の中を進んでいく様な場所でした。皆その中に入ってです。
歩きながら周りを見回して言いました。
「こんな神社あるんだ」
「これまで色々巡ってきたけれど」
「一つの山というか林自体が神社みたいな」
「そんなところね」
「何かいつも自然と白い霧がかかっているみたいだし」
「不思議なところだね」
「そうだね、僕もはじめて来たけれど」
先生もです。
「ここはね」
「神聖だね」
「もうそんな世界だね」
「本当に」
「この神社は」
「うん、流石は日本第一の大社だよ」
先生は感激さえしています、そうして言うのでした。
「この伊勢神宮はね」
「そうだよね」
「日本には数多くの神社があるけれど」
「この神社は違うね」
「本当にね」
「特別だよ」
「格が違うというか」
先生はこうも言いました。
「そうした場所だね」
「全くだね」
「こんなところがあるなんてね」
「神様の場所」
「日本の神様の場所だね」
「そうだね、ではその神様の場所をね」
その伊勢神宮の中をというのです。
「観て回ろうね」
「うん、しかし大きな木だね」
チーチーは自分達の傍の木達のうちの一本を見て言いました。
「この木も」
「どの木も大きいけれど」
ポリネシアも言いました。
「この木もよね」
「何か僕達よりずっと前からここにある」
「そうして生きている木達だね」
オシツオサレツは上を見上げて言いました。
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