転生とらぶる
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スーパーロボット大戦OGs
0029話
時流エンジンが届いてから1ヶ月。その間は訓練でも量産型ゲシュペンストMk-Ⅱを使用していた俺だが、つい先程ようやくレモンから機体の改造が完了したと連絡を受けた。
その連絡を受けて格納庫に向かっている訳だが、正直どんな機体になっているのか期待半分、恐怖半分だ。
「あら、アクセル。早かったわね」
格納庫に入った俺を出迎えたのはレモン。その表情はどこかいつもより嬉しそうに見える。
「俺の機体だし、やっぱりどうなったのかが気になってな」
「丁度準備が出来た所よ」
レモンの視線が向いている方を見ると、シートで覆われた機体が1つ。
レモンの様子を見るに、これがアシュセイヴァーなのだろう。
「じゃあ早速お披露目と行きましょうか。アクセル、そこにある紐を引っ張ってくる?」
よく見ると、機体を覆っているシートから紐が1本伸びている。
「これを引っ張ればいいんだな?」
レモンの言葉に従い、その紐を引っ張る。
すると、どんな仕掛けになっているのか分からないが機体を覆っていたシートが剥がされ、その姿が露わになった。
まず1番最初に目に入ってきたのがアシュセイヴァーの背後にあるバックパックがかなり巨大になっている点だ。そして後ろから前方に伸びるように突き出ている2本の砲身。片方はガトリングのような感じで、もう片方は口径が妙に小さく感じる。
なんと言うか、ガンダムSEEDのデュエルガンダムが装備していたアサルトシュラウドを巨大化したような感じとでも言えばいいのだろうか。
こうして見る限りはその感想はそう間違ってはいないと思う。
「どう? 凄く変わったでしょ?」
自慢げなレモンの言葉に思わず頷く。
「と言うか、変わりすぎて何から聞けばいいのか分からないな。説明頼む」
「まず、背中に装備しているのが追加統合兵装クロノスよ」
「クロノス? また随分と大仰な名前だな」
疑問に思い尋ねると、得意そうな顔をしてレモンが続ける。
「ギリシア神話ではゼウスの父とされてる神様ね。子供に自分の権力を奪われるという予言をされた為、自分の子供が生まれるたびに飲み込んだと言われているわ。これから作られる機体に負けないようにという願いを込めてクロノスという名前にしたの」
この場合はロマンチック、と言うべきなんだろうか?
「で、まずは時流エンジン。結局アシュセイヴァーには内蔵出来なかったから貴男のアイディア通りクロノスに組み込んで外付けにさせてもらったわ。それと追加してアシュセイヴァーの核融合ジェネレーターも新型のプラズマ・ジェネレーターに換装して出力アップ。クロノスにテスラ・ドライブも内蔵したから飛ぶ事も可能で、追加ブースターにより機動力も上がってる。時流エンジンとプラズマ・ジェネレーターの併用でまずエネルギー切れは無くなったと思ってもらっても構わないわ」
つまり、クロノスに時流エンジンとテスラ・ドライブと追加ブースターをセットにして押し込んだって事か? 確かにそこまでやれば大型にもなるか。
「で、武装については右側から伸びているのがビームガトリング砲の砲身。左側から伸びているのがリニア・レールガンの砲身ね。後、クロノスにまだ多少余裕があったから追加でソードブレイカーを左右に4機ずつで合計8機追加装備しているわ。それとビームガトリングとリニア・レールガンは普段は折りたたんでおく事が可能になっているわ。でないと近接戦闘や高機動戦闘の時に邪魔になるでしょう?」
……何と言うか、牛丼が食べたいと頼んだら超高級料亭のすき焼きが出てきた感じがする。
とは言え、戦力がアップするのは嬉しいから大歓迎なんだが。
「いや、正直凄いな。さすがレモンと言うべきか」
「クロノスを装備している状態はASK-AD02Cグロウセイヴァーで登録しておいたわ」
「グロウセイヴァーか。いい名前だ」
俺の新たなる愛機、グロウセイヴァーを眺める。
元々ガンダムに似た外見だったアシュセイヴァーだが、クロノスを装備した為に、より重厚な雰囲気を感じさせるようになった。
「まずは訓練だな。いくら良い機体でもパイロットの俺が乗りこなせないようじゃ本末転倒だ」
「そう思って、シミュレータにもきちんとデータを入力済みよ。それが終わったら実機訓練が出来るようにヴィンデルにも許可を貰ってるから安心して」
「そうか。悪いな」
レモンに礼を言い、早速シャドウミラー専用のシミュレータ室へと移動する。
やはり自分の手が入った機体が気になるのか、レモンも俺の後に付いてきていた。
「正直、戦力的にはノーマルのアシュセイヴァーと比べて2.5倍くらいになってると思うわ。まあ、開発者の欲目も入ってますけどね」
シミュレータの設定を弄っているとそうレモンが声をかけてくる。
「了解した。そのつもりで操縦させてもらうよ」
レモンに返事を返し、シミュレータを開始する。
「まずは機体を動かす所からか」
まずは軽くグロウセイヴァーで歩き、機体バランスを確かめる。
クロノスの為に相当重量バランスが変わったかと思ったが、全くそんな感じはしない。それ所か、ノーマルのアシュセイヴァーよりも機体バランスは上のような気がする。 草原フィールドで数分歩き、機体バランスを確認した後でテスラ・ドライブを起動させる。軽い浮遊感を感じ、気が付くと既にグロウセイヴァーは空中に浮かんでいた。
士官学校のシミュレータで量産型ゲシュペンストMk-Ⅱを使用していた時は空中に浮かぶ時に微妙な違和感があったりしたのだが、この機体はそれらを全く感じさせない。
「凄いな。違和感が全く無い」
口の中で機体を賞賛しつつ、空中を自由に飛び回る。
こちらも操作がしにくいという事はない。と言うか、下手したらノーマルのアシュセイヴァーよりも操作性が上だろう。速度に関しても、ノーマルの状態でバーニアを全開にしたアシュセイヴァーよりも多少ではあるが上だ。
「バーニア、全開!」
グロウセイヴァーのバーニアを全開にして空を飛ぶ。その速度はアシュセイヴァーのバーニア全開時に精神コマンドの加速を使用した時と大して違わない。
なら、これはどうだ?
クロノスに装備されている追加ブースターのスイッチをONにする。
すると、今までの速度とは比べものにならないくらいの早さで空を飛ぶ……否、空を切り裂くグロウセイヴァー。その速度は恐らくサイバスターや速度を極限まで突き詰めたプロジェクトTDの機体にも負けていないだろう。
「しかも、この速度でこの操作性の良さとか」
空を切り裂きながら飛び続けるグロウセイヴァーは追加ブースター自体を自由に動かす事によって空中での姿勢制御や方向転換が容易に行える。
グロウセイヴァーの常識外れの速度を一通り体験し、取りあえず満足した後は武装の確認をする。
「まずはビームガトリング砲だな」
折りたたんで背中側に仕舞われていたビームガトリング砲とリニアレールガンの砲身を展開させてからシミュレータの設定を弄り、取りあえず的となるガロイカを数機出現させる。
「さて、どんな感じだ?」
ガロイカへの方へとビームガトリング砲を向けトリガーを引く。
一発一発は小さいが、殆ど途切れる事なくビームが発射されていく。
そしてそのビームが数発命中しただけで爆散するガロイカ。
弾幕だけが取り柄という訳でもなく、威力自体も高いようだ。
次はガロイカを30機程出現させて、こちらに攻撃を仕掛けるように設定する。
「喰らえ!」
ガロイカの群れへと向けて、再度ビームガトリング砲のトリガーを引く。
再びビームの弾幕が張られ、ガロイカは数秒も保たずに全機が破壊された。
「これは、凄いな」
その余りの弾幕に言葉が出ない。
ガロイカのような数で押してくるような敵に対しては絶対的なアドバンテージを得る事が出来るだろう。
ビームガトリングの威力を感じつつ、次の武器としてグロウセイヴァーの左側に装備されているリニアレールガンを選択する。
三度ガロイカを出現させ、狙いをつけてトリガーを引く。
発射の際に軽い衝撃を感じるが、それ程強いものではない。これに比べればビームガトリング砲の方が反動は強いだろう。
そしてリニアレールガンの利点はそれだけではない。ビームではない為発射光がなく、発射の際にどこから撃たれたか敵に察知されにくいのだ。
また、磁力を利用して弾丸を発射している為、発射音も他の火器に比べて驚く程小さくなっている。威力に関してはビームに多少負けるかもしれないが、これらの利点を考えると不満は無い。
「となると、最後は数の増えたソードブレイカーか」
アシュセイヴァーの時は左右に3機ずつで合計6機だったソードブレイカーが、それにプラスしてクロノスの左右にそれぞれ4機ずつの合計8機で総合すると14機のソードブレイカーとなる。
正直、これだけでその辺の敵は問題なく倒せるだろう。
ただ、問題はその14機のソードブレイカーを俺が問題なく操れるかどうかだ。
ソードブレイカーはアシュセイヴァーに搭載されている『搭乗者の脳波パターンを解析・記録した後、機体側からのフィードバックによって半強制的に同調させるシステム』を用いてオールレンジ攻撃を可能にしている。
つまり、ソードブレイカーを使えば使う程パイロットに負担が来る訳だ。
6機のソードブレイカーなら全く問題無く使える俺だが、その数が倍以上の14機になった時はどうなる?
シミュレータの設定を弄り、今度はガロイカ50機を敵として出現させる。
そして、グロウセイヴァーのソードブレイカーを全機発射用意。
「行け、ソードブレイカー!」
こちらに向かってくる大量のガロイカに向けて14機のソードブレイカーを射出する。
どう動けばいいのかを頭の中で考え、それをシステムが感知してソードブレイカーの行動へと反映させる。
レーザー発射、近接で切断、打突、回避、回避、レーザー、切断、レーザー、回避、回避、打突。
11機のソードブレイカーを自由に動かし、12機目を動かそうとした瞬間突然頭に鋭い痛みが走る。
「痛っ! シミュレータ中止!」
咄嗟に中止のスイッチを押し、シミュレータを中止させる。
「アクセル、どうしたの?」
「いや、ソードブレイカーを操りきれなくてな。フィードバックで痛みが来た」
「そう、じゃあもう少し数を減らす?」
「そのうち慣れるだろうからこのままでいい。戦闘で破壊された時の為の予備として考える事も出来るからな。それに……」
途中で言葉を切った俺に、レモンが尋ねて来る。
「それに?」
「いや、この問題はT-LINKシステムで解決出来るんじゃないかと思ってな。以前レモンも言ってただろ? T-LINKシステムを使ったソードブレイカーのような武器があるって」
「ええ、ただ時間は掛かると思うわよ?」
「グロウセイヴァーなんて機体を造ったレモンの事だ。信用して待たせてもらうさ」
レモンに声をかけながら、シミュレータから降り実機で訓練すべく格納庫へと向かった。
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:10
PP:0
格闘:146
射撃:164
技量:156
防御:153
回避:181
命中:203
SP:222
エースボーナス:不明
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:A
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
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スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.7
???
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撃墜数:8
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