| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

緋弾のアリア ―瑠璃神に愛されし武偵―

作者:アキナ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

Ⅰ La bambina da I'ARIA…
  第012弾 バイト中でも、有事の場合は参加する。

 
前書き
瑠樺 「瑠樺とー」
凛花 「凛花のー」
瑠凛 「「神トーーク!!」」
瑠樺 「やっと出番回ってきたな、私達」
凛花 「そうですね、姉様。 ですけど……」
瑠樺 「……?どうした、凛花」
凛花 「良いのですか、このネタ」
瑠樺 「知らん。 色々とやばい気はする」
凛花 「マジですか……大丈夫かなぁ?」
瑠樺 「凛花さ、心配しすぎ」
凛花 「姉様が無頓着過ぎなだけですっ!」
瑠樺 「ちょっと、聞き捨てならんぞ、凛花?」
凛花 「事実じゃないですか。 文句あるんですか?」
瑠樺 「良し、後で決着つけようや」
凛花 「良いですよ。受けて立ちますよ?」
瑠樺 「決まりだ……まずはタイトルコールだ」
凛花 「ですね。『第012弾』」
瑠樺 「『バイト中でも有事の場合は参加する。』」
瑠凛 「「どうぞー!!」」

剣呑なまえがき⑬ 完 

 
 主に私とヒメが無双して死傷者1で解決したバスジャックから数日経った日の土曜日。東京武偵高校第3男子寮、キンジの部屋で私達は夕食後の一時を過ごしていた。
 キンジとヒメはリビングでバラエティ番組を見ていた。
 その最中で結衣はキンジにスキあらば抱きついたりする等の猛アプローチをしてそれをキンジが必死に抵抗する…………こーいうパターンが頻繁に起きて――現在進行形で起きている。
 キンジと結衣のイチャコラをダイニングでこの前の一連の事件の資料に目を通しているアリアと、同じく、情報科《インフォルマ》で舞い込んできている依頼を片付ける私は「またか……」という視線で2人を見る。
 最初の方はちょっとしたイザコザがあったりしたが、なんつーか……何度も見せられたら慣れた。それはアリアも同様である。
 キンジは「助けろ……!」という視線でこっちを幾度なく見てくるがそれは全無視。

 何故なら結衣はああ見えて邪魔者とかには容赦が無い。その地域が消滅するくらいに。
 昔、それが実際に起こって建物とその周辺数キロが消滅し更地に成り果て、私が会計監査担当に怒られて賠償請求させられた。
 それからというもの私は胃薬のお世話になりっぱなしになって軽いトラウマになっている。
 だから、頑張れ、キンジ。自力で何とかしてね。健闘を祈るわ。私は関わりたくないの。

「ねぇ、凪優、話があるんだけど…………」

アリアに話を振られた私は

「あー、はいはい。じゃあ、私の部屋に移動しましょ? そっちのほうが安全だし」
「……わかったわ」

 PCを折り畳み、それを持ってアリアと共に自室に移動した。
 この時、認識阻害の術式を発動しておく。こんなところを盗撮盗聴されては困るからだ。


「で、話って何? もしかしなくともその資料のことでしょ?」
「ええ。なんにも武偵殺しに繋がる情報がないじゃない。アンタも含めて使えない奴らね」

私が予想していた通りだった。
アリアは資料の内容に相当ご立腹のご様子。

「ま、そう言いなさんなって。武偵殺しは狡猾な奴だし、表だけの手段で掴めるワケがないじゃない」
「『表だけ』…………? ってどういう意味よ」

私の発言の語句に引っ掛かりを覚えたアリアは質問した。

「まんまの意味だって。この資料は教務科(マスターズ)にも提出するからね。これ以上踏み込んだものは晒すべきじゃない」
「じゃあ、それを凪優は掴んでいるの……?」
「当然。これよ」

 そういって、机に置かれたファイルをアリアに渡す。
 渡された資料に目を通すアリア。そして表情はというと、驚愕だった。ま、そら当然か。

「……これって…………アンタ、これをどうやって……!?」
「言ったでしょ。『《《裏の手段》》』だって」
「一体、どういう伝手を……?」

武偵殺しの核心に踏み込んだ記載が記されている資料を閲覧したアリアは私に資料の情報ソース元を尋ねた。

「………………。まぁいいか。アリアに話しても」
「……何か隠してるの?」

私の含みのある発言にアリアは即座に反応した。

「ねぇ、アリア。貴女の母親に罪を被せた元凶であるイ・ウーのメンバーって把握してる?」
「え、いきなり……? まぁ、大体は把握してるわ」

いきなり振られた事ではあったが即座に答えるアリア。

「その中にタロットカードが由来の二つ名を持つメンバーがいなかった?」
「確かに居たわね。『魔術師(The Magician)』,『愚者(The Fool)』,『隠者(The Hermit)』。この3人よね」

アリアは私の問いに自身の記憶の引き出しを手繰り寄せて答える。

「そう。で、そのうちの『魔術師(The Magician)』が私」
「ほ、本当なの…………!?」
「本当よ。嘘じゃないわ」

私のアッサリと告白に対し、アリアは驚愕で目を見開いて言葉を失っていた。

「そうだったの…………。じゃあ…………」
「ああ、それは無い。だから安心して」

アリアは自らの心に芽生えた猜疑を口にしたが、私はアリアを諭す様に真っ向から否定した。

「私とアリア達が対立すること無いから。アリアの母親の一件に全員が関わっているワケじゃないもの」
「そうなの……?」
「ええ。少なくとも私含めた前述の3人は関わっていないわ。ま、その代替として新人が駆り出されてるけど」
「そう……。良かったわ」

私はサラッと重要事項を暴露しつつ、アリアを安心させる。
仮に私が敵に回ったとしたらデメリットしかない。それこそ、教授の思惑を崩しかねない。
そんな事になれば『研究』等容易く崩壊する。
だから、私はあの時の宣言通りに行動することにしている。
飽くまで私はサポートでその為であればどんな手段でも厭わない。
ベストなのはその中でアリアと特にキンジが成長する事だ。
キンジについては私と同じ二つ名持ってる奴みたくはなって欲しくはないが。

「凪優、ちょっと良い?」
「な、何……?」

アリアの言葉で思考から現実に戻る私。

「念の為に聞くけど、後の2人は一体誰なの? アンタ、知ってるんでしょ?」
「一人は同居人よ。そして、もう一人も名前聞けば思い出すんじゃないかしら?」

アリアの問いに私は少しはぐらかせたかのような答え方をした。

「焦らさないで」
「急かさないでってば。『隠者(The Hermit)』がヒメ……姫神結衣、『愚者(The Fool)』がアキ……旭野將文」

アリアの剣幕に観念した様に私は答えた。

「あの二人が…………。それであんなに強いんだ」
「なんか納得がいく点でもあった?」
「まぁ、そんなところね」

私の言葉に肯定したアリアは結衣はともかくアキと面識があるらしい。

「もう切り上げたほうが良さそうね。アリアも明日朝早いんでしょ?」
「あ、そうね。おやすみ、凪優」
「うん。おやすみ、アリア」

 話しているうちに時間が経過していたらしく、アリアは先程渡した資料を手に私の部屋から退出した。
 その直後、メールが入った。……えっと、なになに? 

「明日の人員が不足。誰でもいいから連れてきて。ただしむのーな奴だったら許さん」

 あー、店長か。また人手足りなくなったのかい。なんでこうも人手不足ばっかりなんよ!? もう1ヶ月連チャンだよ!? つくづく凄い所でバイトしてるな私。
 で、店長、誰でも良いのかそうじゃないのかどっちだよ!? あーもーわかりにくいなもー。
 誰誘おうかな…………………………………………………………………………………………あ。
 理子で良いんじゃね? アイツ、こーいうの喜びそうだし。
 それに色々と都合も良いからねぇ。
 よし、そうと決まれば善は急げっ! 理子にメールだっ! 私は即座に理子へ明日のバイトに誘うためのメールを送った。
 結果は…………一発すんなりあっさり了承だった。嬉しい反面、なんか拍子抜けな感じもした。……気のせいかな。



 翌日、アリアは母親との面会に出掛け、キンジは「ヒマだから」といってどこかへ。
 ま、あの二人は結局一緒になりそうだ。なんだかんだで。
 だってあの二人なんだかんだで相性が良さ――「なんか言った? 凪優ぅ?」

「何、人の思考に割り込んで来てるのよ、結衣。それに怖い」
「……なんか知らないけど危険な感じしたし」
「気のせいでしょ」
「……だと良いんだけど」

私のあしらいに不満マシマシな結衣。
なんでこんな時だけ勘が鋭いんだよ。普段はバカなのに。

「もう…………ほらさっさと行く。遅れるでしょ?」
「ぅえ!? もうこんな時間!? 翠ー! へるぷーみー!」
「くだらない戯言言ってないでさっさと走りなさい」
「(;´Д`)」

 私の指摘に相棒である翠に助力を求め、拒否られて絶望の OTL の後、駆け出していった結衣だった。
 なんだ今の茶番。

「言わないほうが身の為なんじゃない? 凪優」
「そうね、色々な意味でそうよね。花梨。久しぶりよね」
「前々回も出てたからね!?」
「新キャラ登場で印象薄いんでしょ?」
「酷っ!? まだ私はまえがきにしか出番ないキャラに負けないからっ!」
「誰に言ってんのよ。そしてメメタァだし」
「え、葵ちゃんだけど?」

 そんな茶番も余処に私はバイト先に向かい、花梨は部活に向かった。


 バイト先「喫茶・Orsa maggiore(オルサ・マッジョーレ)」。
 Orsa maggiore(オルサ・マッジョーレ)とはイタリア語で「北斗七星」を意味するらしい。

「……誰に説明してんのさ、なゆなゆ」
「さぁ?」
「知らないの!? 誰が説明しろと言ったの?」
「多分、葵?」
「そこであおちーが出てくる不思議」


合流直後にそんなやり取りもあったりしたりした後、私と理子は朝からフル回転。
 驚いた事に理子は結構適応力が高く即座に店長に気に入られ、なんと正式にバイト雇用されることとなった。
 あの店長から気に入られるとは凄いな、理子。
 だってあの店長、桐ヶ谷瑞穂からよ? あの元イ・ウー所属(正確には休学扱いである。要は私と同じ扱い)で「鬼の会計監査」と恐れられた瑞穂さんからよ? 
 こんな事、滅多に無いよ? いや、マジで。
 まぁ、その代わり当の本人……理子は真っ白に燃え尽きていた。(当然)
 顔も「やり遂げたぜ…………」的な表情だった。無茶しやがって…………。
 燃え尽きている理子に私はちょっとした仕込みをする事にした。
 いやまさかこうも上手く行くとは思わなかった。これで上手くいってくれる事を祈るわ…………。《《色々な意味でね》》

 おっと、兄さんからのメール………………。やっぱりか。

「店長、ちょっと兄からメールがあったんで出てきますね」
「ふぅん…………。それって急ぎなの?」
「えぇ、まぁ」
「そう……。じゃあこっち来て」
「……? はい」

 私が店長に中抜けする事を申し出ると、店長は自分の下に来る様に私に言った。
 私が店長の側に行くと、店長は私の眉間にそっと指を置いた。

liberazione(解放)

 その直後、私の姿が変わった。第4段階の姿に。でも、主人格は私のままだ。初めてだな。コレ。

「それは私の力で解放した姿よ。第3段階ってところね。負担も第2段階と同じくらいだし大丈夫だと思うわ」
「ありがとうございます。瑞穂さん」
「お礼は良いのよ。それよりもパートナー助けて来なさい。今日はこのまま直帰でいいから」
「はい。ではいってきます」

 その言葉を残し十八番である瞬間移動でアリアが向かった新宿警察署に向かった。

「兄さん、お待たせ」
「いや、大丈夫だ。それより凪優、君の体の負担は大丈夫なのか!?」
「もう、大丈夫よ。これくらい」
「そうか……ならいいんだ」

到着して直後に心配された。
ここでシスコン発動すんのかよ……ヤメロヨ。
私は軽くあしらい、兄さんは私の言葉で引き下がった。

「で、兄さん状況は」
「言って、悪い。おそらくだがこの面会は強制的に終了させられるだろうな」

兄さんは溜息混じりに答えた。

「兄さんの名でなんとかできないの?」
「不可能ではないが……それやると目つけられて俺が後々動きにくくなる」
「そっか……」

私の提案を兄さんは苦虫を潰した表情で答え、それを聞いた私は不満顔で答えた。

「だが、抵抗くらいはできるだろ」

提案した兄さんの顔は悪どい顔をしていた。

「抵抗?」
「そうだ。凪優がちょっと脅せばいいんだよ」

兄さんがトンデモ無いことを言い出した。
兄さんって公安所属なのによくもまぁそういう事を思いつくもんだ。

「うわ、いいの? 兄さんとは同業みたいな人達なんでしょ?」
「構わん。大体アイツ等は元々気に入らなかったしな」
「そう。なら遠慮なくやらせてもらうわ」
「ああ」
 
私の言葉に否定する事もなくGoサインを出す兄さん。
それを聞いた私は扉を開けて面会部屋内に入る。

「アリア…………!」
「時間だ!」

 興奮するアリアを宥めようとアクリル板に身を乗り出すアリアの母親・神崎かなえさん。
 それを管理官が羽交い締めするような形で引っ張り戻し、「あっ」とかなえさんが小さく喘ぐ。

「やめろッ! ママに乱暴するな!」

 アリアはまるで小さな猛獣のように犬歯をむいて、その赤紫色(カメリア)の目を激昂させてアクリル板に飛びかかった。
 だが、アクリル板はその透明さとは裏腹に厚く、固い。当然、少しも歪んだ形跡もなく、アリアを受け付けなかった。
 かなえさんはアリアを心配そうな目で見ながら、管理官2人がかりで引き摺られるようにして運ばれて――行かせるわけがないでしょ? この私がそんなの許すと思ってんのか? 
 巫山戯んな☆……ちょっとだけ、ちょっとだけ殺気も込めておくか。

「あの、その手を離してくれませんか? (ニッコリ」
「なんだ、君は。どこから入ってきた? さっさと退出しなさい」

私の存在に気付いた管理官は私に退出を促した。

「やーなのですよ? なんで命令されなきゃいけないんですか」
「貴様、おちょくっているのか?!」

管理官の言葉にイラッときた私は殺気を強めた。

「誰が? 私がか? 戯言を。何故に《《格下の雑魚の命令を聞かなきゃいけないのかしら》》?」
「か、格下だと…………!?」

 私の煽りに簡単に激昂する管理官達(雑魚共)。おーおー、単純だねぇ……。メッチャやりやすいわぁ。

「そ、格下。過去に私・水無瀬凪優にボッコボコにされた人ですからね」
「「水無瀬…………」」
「「………………………………」」
「「………………………………」」

私の苗字を反芻する管理官達(雑魚共)

「「げぇ!? 水無瀬凪優ぅ!? あの、公安0課・水無瀬祐一郎の妹の!?」」
「そう。やっと思い出してくれたかな? かな?」
「「超思い出しました!! 生意気言ってマジですいませんでしたっ!」」

 管理官共はその場で土下座した。

「貴方達、ここから即座に失せてくれる? もう視界に入れたくないし」
「「仰せのままに!!!」」

 管理官共は逃げ出すように失せていった。

「「「………………………………………………」」」

 アリア・キンジ・かなえさんは( ゚д゚)ポカーンって感じだった。
 そして面会室に管理官と入れ違いに兄さんが入ってきた。

「兄さん、こうなるのわかって私焚きつけたでしょ? この策士」
「いや? 結果オーライって感じだが?」

私の指摘にすっとぼける兄さん。

「嘘。私にはこれも想定内に思ってるようにしか思えないけれど?」
「まぁ、好きに思えばいいさ」
「じゃあ、そーいうことにしとくわ」

掴みどころない兄さんの答えに釈然としない私は無理矢理に納得した。

「あ、あの先程は助けてくださってありがとうございます…………」
「はじめまして……いや、お久しぶり。と言うべきでしょうか、神崎かなえさん」
「え? もしかして、祐くん? 久しぶりね」

兄さんに気づいたかなえさんは少し嬉しそうだった。

「え!? この人知ってるの!? ママ」
「ええ。この人の母親と幼馴染なのよ。舞花は元気にしてるかしら?」
「はい。御陰様で。今も世界中飛び回ってますよ」

兄さんは母さんの事を答える。

「そう。じゃあそっちは凪優ちゃん? 久しぶりね。5年ぶりかしら?」
「はい。お久しぶりです。かなえさん」

私の事に気づいたかなえさんと挨拶を交わす。

「挨拶はこれくらいにしておいて、少しお話を伺っても宜しいでしょうか?」
「はい」

 かなえさんが兄さんの申し出に了承し、兄さんは幾つか質問を出した。
 それにかなえさんは答えていく。
 途中、納得の行かない所があったアリアは兄さんに詰め寄るが、それを私が阻止。
 それからしばらくして、兄さんとかなえさんの面会は終了した。
 かなえさんは兄さんが元の場所に送るそうだ。かなえさんは席を立った後、振り返って

「キンジさん、凪優ちゃん、娘を……アリアのこと宜しくお願いしますね?」
「はい」
「了解です」

 そう私達が返すとかなえさんと兄さんは面会室の奥のクリーム色の扉の向こう側へ消えていった。

「ねぇ、帰ろ? アリア、キンジ」
「うん……」
「ああ」

 面会室に残された私達は帰ることにした。
 新宿警察署を後にして、3人で並んで歩く。

「キンジ、ちょっと先に帰っててくれない?」
「? なんでだ?」

私の提案に怪訝な顔をするキンジ。

「いや、ヒメがもうそろそろ帰ってくるし。ヒメ対策」
「なっ……。人を厄介払いに使うなよ」
「え、部屋が消滅しててもいいならこのままでも良いけれど」
「今すぐ帰る」

 私の言葉を聞いて青ざめたキンジはダッシュで寮に帰宅した。

「さて……アリア、なんか私に話したい事があるんじゃないの?」
「えっ……。わかるの?」

私の言葉に虚を突かれたアリア。

「まぁ…………大体ね」
「そっか…………。凪優、ありがとね。ママを助けてくれて」
「別に。感謝されることじゃない。アレは私もムカついたから」
「それでも良いの」

アリアはそう言って私の方に寄りかかる。

「そっか……」
「ねぇ、凪優」
「ん? どうしたの?」
「絶対、ママを助けよ…………ね?」
「ええ。元からそのつもりよ」

アリアの言葉に強く肯定する。
その後、私達はゆっくり帰途に着いた。
 余談だが、ヒメ対策の為に全速力で帰宅したキンジは、ギリギリ間に合ったそうな。
 そして、帰宅したヒメにめいいっぱい抱きつかれたそうな。当然、私達が帰る頃にはげんなりしていた。

 続くんだよ。 
 

 
後書き
葵 「ご無沙汰でした。マジで」
理子「いきなりな挨拶だね、あおちー」
花梨「事実だもんねー」
葵 「言うんじゃありません」
理子「そういえば、前回の投稿いつだっけ?」
葵 「えっと、去年の5月?」
理子「年越してんじゃん」
花梨「何してたのさ」
葵 「他作品の更新を……」
理子「あー……大して更新してないのにね」
葵 「うぐぅ……」
花梨「更新してその後は例の燃え尽き発現してんじゃん……」
葵 「ごはっ……」
花梨「そしてさぁ……」
理子「花ちゃん、やめたげて!? もうあおちーのライフはゼロよ!?」
花梨「仕方無い。勘弁してあげるよ」
理子「なんで、上から目線なんだろ……? おーい、あおちー。 生きてる?」
葵 「マジでギリギリで。 瀕死秒読み」
理子「良かった。 大丈夫そうだね」
花梨「じゃあ、謝辞行こうよ」
理子「そだね」
葵 「私の扱いがクッソ雑な件」
理子「気のせい」
花梨「幻想」
葵 「酷い」
理子「マジであおちー、謝辞行こうよ? ね?」
葵 「あっ……うん。そだね」
理子「この話を読んでくれて、更に評価してくれている読者様にも感謝感激雨霰なんだよ!皆のこの話を読んでの評価であおちーは執筆頑張れるから今回も、次回以降も読んでくれると嬉しいなっ!」
花梨「葵のモチベーションと集中力次第で次回の投稿時期が未定なんだけど、次回もなるべく間隔が空かないように頑張るからよろしくね!」
葵 「と、言う訳で、これからもよろしくお願いします」
理子「それでは、また次回」
花梨「このあとがきの場所でお会いしましょう。それでは……」
3人 「「「ばいばいっ!!!」」」

久々でスタイル忘れかけたあとがき⑬ 完
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧