オズの木挽きの馬
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第十二幕その四
「楽しみましょう」
「それじゃあね」
「ええ、お互いにね」
こう言ってです、ドロシーは実際に葡萄ジュースを飲みました。
皆飲んで食べて楽しんでいます、するとです。
黄金の羊が牧場の北の方を見て言いました。
「十二人位来たわよ」
「十二人?」
「ええ、北の方にね」
木挽きの馬に答えました。
「来たわよ」
「あれは」
木挽きの馬はその北を見ました、するとです。
そこには幸村さんと十勇士の人達がいました、大助さんに忍犬もいます。
「幸村さん達だね」
「あら、そうね」
恵梨香も北を見て言いました。
「あの人達は」
「うん、まさかね」
「ここでお見掛けするなんてね」
「何時何処で誰に会うかわからないね」
「本当にそうね」
「幸村さん達も呼びましょう」
グリンダはこう提案しました。
「そうしましょう」
「そうしてですね」
「幸村さん達もね」
「バーベキューを楽しんでもらうんですね」
「そうしてもらいましょう」
恵梨香に赤いワインを飲みながら言いました。
「パーティーは人が多い方が楽しいわね」
「はい、確かに」
「だからね」
それでというのです。
「今からね」
「幸村さん達もですね」
「ここにお呼びしてね」
そうしてというのです。
「楽しみましょう」
「それじゃあ」
「僕が呼んでくるね」
恵梨香が頷いて木挽きの馬が言ってきました。
「そうするね」
「行ってくれるのね」
「幸村さん達の方にね」
「そうしてお話して」
「来てもらうよ」
「それじゃあね」
こう言ってでした。
木挽きの馬は幸村さん達の方に行ってでした、そうしてお話をするとです。
幸村さん達は皆のところに来ました、するとです。
幸村さんは皆を代表して挨拶をしてです、あらためて言いました。
「宴に呼んで頂けるとは何と有り難いこと」
「いえ、ここでお会いしたのも縁よ」
ドロシーは幸村さんに笑顔で言いました。
「だからね」
「遠慮なくですか」
「楽しんで」
バーべーキューのパーティーをというのです。
「お肉はどんどん出せるしお酒もね」
「出してくれますか」
「そう、だからね」
「左様ですか」
「十勇士の人達は日本酒をお好きというけれど」
恵梨香はさらに言いました。
「そちらもね」
「出してくれますか」
「ええ、お米のお酒もね」
「尚更有り難い」
「それじゃあね」
「楽しませて頂きます」
幸村さんは礼儀正しく応えてでした。
十勇士の人達と一緒にお肉を食べてお酒を飲みました、十勇士の人達は自分達も楽しみながら幸村さんの周りにいつもいます。
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