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『Departure time』

作者:零那
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『But』



どれだけ諦めて生きてけばいい?
期待なんてしないけど、諦める度に身体の奥から何かが崩れてく。

ただ其れが怖い。

何なら掴んでもいい?
どれでもいいよって言われても解らない。
得体の知れないものは怖くて仕方ないから何にも手が出せない。

いつまでも何に囚われてるんだか。
いつまでも何にしがみついてるんだか。
いつまでもあの頃から抜け出せないでいる。

何もかも無かったことになればいいのに。
何もかも忘れられたらいいのに。
何もかも無ければこんなに苦しくないのに。

でも、何も無かったなら今頃どうなってただろう。

結局、挫折のない人生より、多少の挫折や壁、痛みや苦しみは知ってた方がいいに決まってる。

ただ其れがあまりにも大き過ぎただけで...。


 
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