八条学園騒動記
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第五百九十六話 カルボナーラその十
「しかもずっと平和だから」
「大食い競争も出来るか」
「本当に余裕がなかったら」
それならというのだ。
「もうね」
「出来るものじゃないか」
「サハラだとね」
「あそこの戦争はずっとだったしな」
「千年の間戦争がない日なかったよ」
そうだったというのだ。
「最近はやっとね」
「終わりそうだな」
「オムダーマンとティムールが戦争しているけれど」
この二国がというのだ。
「もう残るはこの二国だけで」
「勝ち残った方が統一だな」
「そうなっているからね」
それでというのだ。
「あと少しで統一だろうね」
「やっとか」
「うん、けれどね」
それでもというのだ。
「あの国はね」
「ずっと戦争していてか」
「それでね」
「そうした勝負やる余裕もか」
「ないと思うよ」
そうだというのだ。
「戦争やってるとか」
「そんな余裕ないよ」
「戦争は厄介だな」
「平和でよかったよね」
「連合で戦争はな」
これはというのだ。
「無縁と言っていいからな」
「辺境は海賊が出たけれどね」
「その海賊も星系の守りが充分だとな」
宇宙艦隊そして防衛用の人工衛星でそれぞれの星を守っている、こうした防衛は連合も忘れていない。
「何とかなるしな」
「少なくとも星にいたらね」
「そうだよな」
「けれどサハラだとね」
「そうはいかないか」
「戦争だから」
その中にあるからだというのだ。
「もうね」
「そんな余裕はないか」
「食べるものも自然と心配になるし」
「あってもか」
「戦争ってのは何でも無駄に浪費するから」
そうしたものだからだというのだ。
「誰だってね」
「そんな勝負してか」
「大会でもね」
「そうしたイベントはしないか」
「自然と保存じておくよ」
食べものをというのだ。
「無駄には出来ないから」
「そうなるか」
「それで何よりも精神的に」
こちらの問題でというのだ。
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