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フォース・オブ・イマジナリー

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Turn:24 その先の運命

 
前書き
1枚のカードから始まった少年の物語
そして、あったかもしれない可能性
乗り越えた先にあるのは果たして……… 

 
「ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン………」
「あれが………あの人の切り札」
稲妻を帯びた真紅のドラゴンを見据えるブラスター・ブレード」
「イマジナリー・ギフト!アクセル!」
祝福の光が輝くとともにヴァーミリオンが再度咆哮を上げた

Turn:24 その先の運命

「アクセルサークルにグレートコンポウジャー・ドラゴン、サンダーストーム・ドラグーン、リザードソルジャー リキをコール」
ユニットを並べ攻撃の態勢が整ってきた
警戒して身構えるブラスター・ブレードとギャラティンだが………
「リキのスキル、ソウルブラストして相手の前列と後列を入れ替える」
「なっ」
気が付くとギャラティンとマロンの位置が入れ替わってきた
「そしてドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオンのスキル、カウンターブラストを2つ払ってパワー+5000、クリティカル+1」
「(クリティカル2か………)
「アタックに入るタイミングでグレートコンポウジャー・ドラゴンのスキル、相手の前列にある、ユニットのいないサークル一つにつきパワー+5000」

「コンポウジャーはアクセルサークルにいる、合計で15000のパワーアップ」
「リアガードにいるサンダーストーム・ドラグーンも、確か似たような条件のスキルだったな………」
「ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン(17000)でブラスター・ブレード(10000)を攻撃」
「(両方のリアガードはパワーが20000を超えている………ここは)ノーガード!」
Twin drive check
【サンダーストーム・ドラグーン】
トリガーなし
2nd check
【レックレスネス・ドラゴン】
トリガーなし

「ダメージトリガーをダブルチェック」
「そっか、この攻撃で6点になることはないし、ダメージトリガーも出やすくなる」
「なるほど、それでノーガードか………」

2nd damage
【アルフレッド・アーリー】
トリガーなし
3rd damage
【閃光の盾 イゾルデ】
ドロートリガー
パワー=ブラスター・ブレード(20000)
1枚ドロー
「リキ(11000)のブースト、サンダーストーム・ドラグーン(25000)でブラスター・ブレード(20000)にアタック」
「ふろうがる(15000)でガード」
サンダーストーム・ドラグーンが槍から放った電撃をふろうがるが受け止める
ふろうがるのシールドは15000
もしダメージトリガーが無ければこの攻撃は防げなかった
「グレートコンポウジャー・ドラゴン(27000)でブラスター・ブレード(20000)にアタック」
「止めれるうちに止める、エポナ(15000)でガード」
重厚な体で向かってくるグレートコンポウジャー・ドラゴン
エポナが特攻を仕掛けその進撃を止める
「ターン終了よ」
「今度はこっちの番だ、騎士たちの神よ、出でて神秘の力を振るえ、ライド!」
上空に掛かった黒雲の隙間から一筋の光が差し込む
その光が翼のように大きく広がったかと思うと神々しい輝きを放つ竜が光の中から姿を現した
「ソウルセイバー・ドラゴン!イマジナリー・ギフト、フォース」
ソウルセイバー・ドラゴンを照らす祝福の光
だが………
「ギャラティンとマロンの位置を交換、ハイドッグブリーダー アカネをコール!スキルでぽーんがるをスペリオルコール!」
ぽーんがるのスキルでソウルチャージされるもののソウルは4枚
フルパワーには届いていない
「ソウルセイバー・ドラゴン(23000)でドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン(12000)を攻撃」
「蟲毒の抹消者 セイオウボ(20000)、イエロージェム・カーバンクル(15000)でガード」
Twin drive check
【沈黙の騎士 ギャラティン】
トリガーなし
【小さな賢者 マロン】
トリガーなし
ソウルセイバー・ドラゴンの放った光球はヴァーミリオンに届かない
「くっ、マロン(8000)のブースト、ギャラティン(18000)でヴァーミリオン(12000)を攻撃」
ギャラティンが剣を振り上げヴァーミリオンを攻撃する
5th damage
【グレートコンポウジャー・ドラゴン】
トリガーなし
「ぽーんがる(8000)のブーストしたアカネ(21000)でアタック!」
「レックレスネス(5000)、サンダーストーム(5000)でガード」
アカネがヴァーミリオンに向かっていくが2体の巨大なユニットに道を阻まれてしまう
「くっ、ターンエンド」
「こちらのターンね、見せてあげる、ヴァーミリオンの真の力、カウンターブラスト!」
コストを支払い先ほどのスキルを発動する
だが………
「相手の前列にユニットが2体以上いるとき、クリティカルが上昇しない代わりに相手の前列すべてのユニットと同時にバトルを行う!」
「前列すべてと!?」
「さらにレッドリバー・ドラグーンとドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオンをコール!ヴァンガードのドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン(17000)でアタック!」

「これってガードどうなるの?」
あまりに特殊なスキルに混乱するヒトミ
「一体ずつそれぞれにガードを割り振るんだ、ま、そこまでしてリアガード守ってもあんまり意味ないし、ヴァンガードへのアタックだけ止めるのが定石だな」
レジ越しにカムイが助け舟を出したことでようやくヒトミも理解する

「ヴァンガードへの攻撃はイゾルデ(守護者)でガード!」
Twin drive check
【レックレスネス・ドラゴン】
トリガーなし
【ワイバーンガード・ガルド】
ドロートリガー
パワー=サンダーストーム・ドラグーン(24000)
一枚ドロー

「ここでドロートリガー………完全ガードを手に入れるか」
「手札を増やせたのも大きいな」
次のターンはソウルセイバー・ドラゴンのスキルが控えている
ここで手札を増やしたことでその攻撃に備えることができるが………
「(とはいえ手札は増えても4枚か………ギリギリ足りないか?)」
シュンが横目で見てみると表面上は冷静だが手札と山札を気にして見える
「(やはりソウルセイバー・ドラゴンを凌ぎきるには足りないか………ヴァーミリオンのスキルに圧倒されて周りは気づいていないが………)」
シュンが様子をうかがってみるとヤイバは落ち着いた様子で相手を見ている
「(こいつはおそらく気づいている)」

ギャラティンとアカネを稲妻が貫く
ソウルセイバー・ドラゴンへと向かっていた稲妻をイゾルデが盾で受け止める
「(今の盤面………本当に欲しかったのはクリティカルトリガーのはず、俺のダメージは3、2ダメージまでなら耐えられる)」
「レッドリバー・ドラグーン(9000)のブースト、ヴァーミリオン(21000)でソウルセイバー・ドラゴン(13000)にアタック」
リアガードのヴァーミリオンが放った電撃がソウルセイバー・ドラゴンに直撃する
煙が晴れた後のソウルセイバー・ドラゴンは特に気にしている様子はない

4th damage
【騎士王 アルフレッド】
トリガーなし

「グレートコンポウジャー・ドラゴン(22000)でソウルセイバー・ドラゴン(13000)にアタック」
「マロン(10000)でガード」
グレートコンポウジャーが放った雷をマロンが放った光が相殺する
「リキ(7000)のブースト、サンダーストーム(31000)でソウルセイバー・ドラゴン(13000)にアタック」
サンダーストーム・ドラグーンが槍を手に突貫する
ソウルセイバー・ドラゴンは膝をついたもののすぐに持ち直した
5th damage
【ういんがる】
トリガーなし

「ターンエンドよ」
「(確かにこのターン、ソウルセイバー・ドラゴンのスキルを使えばガードしきれない、でも手札に完全ガードと、リアガードにインターセプト、たぶん2回までは止められる、つまりヒールトリガーが出たら)」
相手の目は一切あきらめていない
迷いながらもドローしたヤイバが引いたカードは
「(!これは………このスキルならもしかして………)」
ドローして動きの止まったヤイバに周囲は困惑する
「光を超え、顕現せよ!新たな輝き!ライド!」
ドローしたカードを掲げるヤイバに相手の女性は目を見開いた
「ここでそのカードが来るのね………やっぱり」
一筋の光の柱が戦場を照らす
その中心に立つ影が腕をかざし光がそこへ集まっていき巨大な剣を形作る
「グレード4、エクスカルペイト・ザ・ブラスター!」

「ぐ、グレード4!?そんなカード初めて見た!」
「あのカードはまさか………」

あの時ジンから手渡されたカード
この瞬間で来たことにきっと何か意味があるはず
そう考えたヤイバはこのカードを使うことを選んだ
「イマジナリー・ギフト!フォース!」
ギフトの輝きが空いていた前列を照らす
「エクスカルペイト・ザ・ブラスターのスキル、ソウルを1枚だけ残し、カウンターブラスト!相手のユニットすべてとバトルすることができる」

「すべてのユニットとバトル!?」
「ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオンのスキルと似ている」
「ういんがると世界樹の巫女 エレインをコール、さらにギャラティンをコール!マロンのスキルを起動」
「エレインはフォースでパワー15000、万が一決めきれなくても、ユニットが全滅するこの状況………」
「エクスカルペイト・ザ・ブラスター(24000)!すべてのユニットに同時アタック!」
エクスカルペイトが巨大な光の剣をかざし敵陣めがけて振り下ろす
「ノーガード!」

「ここでノーガード!?」
「手札を温存して、次のターンに備える気だ」

Twin drive
【ハイドッグブリーダー アカネ】
トリガーなし
2nd check
【ふろうがる】
クリティカルトリガー
クリティカル=沈黙の騎士 ギャラティン(クリティカル2)
パワー=沈黙の騎士 ギャラティン(20000)

エクスカルペイト・ザ・ブラスターの振り下ろした剣が敵陣すべてを飲み込みリアガードを退却させる
膝をついていたヴァーミリオンはなおも立ち上がりこちらを見据えていた
6th damage
【蟲毒の抹消者 セイオウボ】
ヒールトリガー
パワー=ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン(22000)
ダメージ回復

「(ソウルセイバー・ドラゴンだったら残りの攻撃を防がれて終わっていた、だがそれはこのユニットでも同じこと、一体)」
「アタック終了時、エクスカルペイト・ザ・ブラスターの更なるスキル!手札二枚をソウルに置き、このユニットを退却!」
力を使い果たしたエクスカルペイト・ザ・ブラスターはゆっくりと消滅していく
「ヴァンガードが退却って………それじゃ負けちゃう!」
「いや………まさか」
「ソウルより再び立ち上がれ!勇気の剣!ブラスター・ブレード!」
消滅したエクスカルペイトのいた位置に立ち上がったブラスター・ブレードは剣を構えヴァーミリオンを見据える

「ブラスター・ブレードが再びヴァンガードに!?」
「しかもスタンドしてるってことは………」

「ういんがる(13000)のブースト!ブラスター・ブレード(38000)でヴァーミリオン(22000)にアタック!」
「セイオウボ(20000)でガード!」
Drive check
【幸運の運び手 エポナ】
クリティカルトリガー
クリティカル=ブラスター・ブレード(クリティカル3)
パワー=ブラスター・ブレード(48000)
ブラスター・ブレードの放った剣から放たれた光が一直線に飛んでいく
セイオウボを貫きその先のヴァーミリオンにも攻撃が届いた
6th damage
【ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン】
トリガーなし

ヴァーミリオンが悲鳴を上げて消滅していく
息を切らしテーブルに手をつくヤイバ
そんな彼に女性が近づく
「イメージはあなたの力になる………」
「えっ?」
女性のつぶやいたその言葉はあの日ブラスター・ブレードをくれた先導アイチがかけてくれたのと同じ言葉
「ブラスター・ブレードを受け取って、イメージがあなたをここまで強くしてくれたのね」
キャスケットを取った女性の素顔はまるでカードをくれたあの人のよう
「ああーー!」
驚いたヤイバは思わず大きな声で女性を指さす
「ありがとう、父のカードを引き継いでくれて」
「父………お父さん………宮導君にカードをくれた人の娘さん!?」
その事実にしばらく驚いたヤイバは置きっぱなしのブラスター・ブレードを手に取る
「あの………このカード」
「いいえ、それはあなたが持つべきよ、私はそのカードに込められた思いを知っている、知っているからこそ、あまりに重い………私が持っていても君のようにはできなかったわ」
「じゃ、当てつけとかじゃなかったんですね」
ヤイバの言葉に女性はしばらく目を丸くするが
「プっ、何?もしかして私が嫉妬してると思ったの?やだぁ、私そんな心の狭い人間に見える?」
言葉の意図に気づいて大笑いし始めた
「君の背中を押してあげたかったのよ、ブラスター・ブレードを、父の分身だったそのカードを、大事に使ってくれてるみたいで安心したわ」
「じゃ、あのかげろうデッキでのファイトは偶然ですか?」
「あれは君のあの時の力を知りたくなったから………今も同じかな」
「(ああ、俺に初めて会ったとき言ってたのこの人だったのか………)」
意外な形で知った事実にシュンが遠い目をしている
ヒトミは突然の出来事に先ほどから驚きっぱなしだ
「これからもブラスター・ブレードをよろしくね、応援しているわ」
そういって女性はヤイバに近づき頬にキスをした
「え?」
「ええーーー!」
困惑していたヤイバに対して先ほどのヤイバ以上の大声をあげるヒトミ
「なぜおまえが驚く」
「………おっ、なるほど、気にすんな、海外暮らしが長いんだ、ただの挨拶だよ」
耳をふさいでヒトミをにらむシュンに対しカムイは手をたたいて納得したように補足していた 
 

 
後書き
次回予告
「私、勝ち目あるのかな?」
「何の話だ?」
「あ、ううん、何でもないの」
「まったく、驚いたりため息ついたり忙しいやつだ」
「うじうじ悩んでも仕方ないし、ファイトでもして………」

turn:25 新導ミライ

「えっ?あの人とファイト?」 
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