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八条学園騒動記

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第五百九十四話 正門にてその三

「確かだ」
「そういうことね」
「さもないと何かあったらな」
「大変よね」
「この国だと総理大臣もそうだな」
「伊東首相ね」
「あの人は辣腕家だけあってな」
 謀略だけでなくその政治手腕も見事だと言われている、狐と呼ばれるのは政策も見事だからであるのだ。
「敵も多い」
「有能な人は敵も多いのね」
「そうだ、だからな」
「何もない様にってことね」
「警護の人達が周りにいる」
「それも常に」
「大抵の国で大統領や首相になると一生警護の人達がつく」
 そうなるというのだ。
「何もない様にな」
「それで皇室や王室の人達も」
 ロミオはこうした人達の話をした。
「そうだね」
「警護がついている」
「そうだよね」
「日本の皇室もだ」
 今自分達がいる国の国家元首の家もというのだ。
「警護がついておられるな」
「そうだよね」
「宮内省管轄の警察まであってな」
「日本軍で近衛艦隊まであって」
「第一艦隊がそれだ」 
 日本軍のこの艦隊がというのだ。
「山城星系とその近辺の星系を防衛し」
「皇族の方々もだね」
「警護している」
「そうなんだね」
「立場のある人達の警護を怠るとな」
「テロってあるからね」
「世の中おかしな輩はいる」
 どうしてもというのだ、このことは何時の時代でもどの場所でも同じだ。おかしな考えを持ちおかしな行動に走る輩はいるのだ。
「テロだのを行う」
「そうなんだよね」
「テロリストの考えは理解しようとしてもだ」
「出来ないからね」
「自分に政治的主張があるならな」
 それならというのだ。
「ネットで言ったり選挙に出てだ」
「主張すればいいのに」
「そんなことをせずにだ」
「爆弾とか銃とか使ってね」
「施設を破壊したりな」
「人を殺すね」
「そんなことをする」
 それがテロリストだというのだ。
「そんな連中がいるからな」
「用心は絶対だね」
「さもないとな」
 用心つまり警護を怠ると、というのだ。
「本当にテロが起こる」
「そうだよね」
「起こってからでは遅い」
「事前に防ぐ為の警護だね」
「何も疚しいことをしていないから警護は必要ないとか言う人いるけれど」
 ビアンカはこの時代にもあるこの意見を出した。
「それってね」
「馬鹿の言うことだ」
 アルフレドは即座に答えた。
「まさにな」
「そうよね」
「今言った通りだ」
「世の中おかしな人もいるから」
「話の通じない奴もな」
「刃物持った薬物中毒患者が暴れてたら」
 そうした事態もあるのだ。 
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