| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四百四十七話 妖怪の森からその七

「つまりな」
「わしについてはか」
「そうだよ、おっさんがそうしたな」
「最悪だというのか」
「実際戦いの間でも寝てばかりだろ」
「ちゃんとサポートしておるぞ」
「寝てる方がずっと多いだろ」
 ユルセンはまた突っ込みを入れた。
「だったら同じだよ」
「ううむ、ではわしは今度こそ働くぞ」
「今度こそかよ」
「明日から頑張るぞ」
「今から頑張ったら?」
 アニエスはまた仙人に言った。
「そうしたら?」
「だから明日からだ」
「普通そこで今からでしょ」
 そう言うというのだ。
「本当にやる気があるなら」
「しかもよく見たらお茶もお菓子も俺以上に飲み食いしてるな」
 ねずみ男も仙人に言った。
「そうだろ」
「それがどうした」
「そこにもう出てるな」
 ねずみ男が見てもだった。
「本当にな」
「だから明日から頑張ると言ってるんだ」
「こりゃ絶対に変わらねえな」
「お前が言うと説得力があるのう」
 子泣き爺はねずみ男の話を聞いて言った。
「まことに」
「そうか?」
「こうしたことはな」
「何か引っ掛かる言い方だな、しかし俺も眼魔のことは大体頭に入ったぜ」
 見ればねずみ男もファイルを読んでいる、しかも案外細かいところまで。
「こりゃ工夫すればもっと楽に戦えるな」
「そうじゃな」
 目玉の親父はねずみ男のその言葉に頷いた。
「これはな」
「ああ、だからな」
「眼魔のことをしかと頭に入れてな」
「弱点をちゃんと衝いて戦ってな」
「そうしていけばいいのう」
「それでこれまでよりもな」
「遥かに楽に戦えるな」
 目玉の親父はあらためて言った。
「そうなるな」
「そうだよな、しっかりと頭に入れていこうぜ」
「そうだね、全ての眼魔に弱点があるし」 
 鬼太郎もファイルを読みつつ言う。
「それならね」
「ああ、それじゃあな」
「一体一体の弱点を頭に入れていくよ」
「そうしていけよ、俺は戦わないけれどな」
 それでもとだ、ねずみ男は鬼太郎に話した。
「言うことは出来るからな」
「アドバイスはだね」
「してやるさ、神様が相手でもな」
 ねずみ男はその目をきっとさせて言った。
「勝ってやるさ」
「戦いを挑まれたからかな」
「ああ、俺だってプライドがあるんだ」
 鬼太郎にその目のまま返した。
「だからな」
「それでだね」
「ああ、絶対にな」
 それこそというのだ。
「逃げないでな」
「ねずみ男なりに戦うんだね」
「そうしてやるさ」
「うん、じゃあ戦っていこうね」
「そうするな、しかしな」
「しかし?」
「問題は連中が何処に出るかだよな」
 ねずみ男はこうしたことも言った。
「一体な」
「そういえば連中は何処でも出るのう」 
 砂かけ婆はねずみ男の話を聞いて考える顔になって言った。
「それこそな」
「妖怪の森とは限らんのう」
 油すましは砂かけ婆の言葉に頷いた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧