| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百七十二話 プールに行ってその三

「そして別に水着でなくてもです」
「ええか」
「動きやすい服なら」
 それならというのだ。
「それでどうでしょうか」
「あそこのプールは泳ぐだけやないか」
「他の場所も遊べますし」
「飲んで食べることもか」
「出来ますので」 
 だからだというのだ。
「如何でしょうか」
「ほなな」
 中里もそれならと頷いた。
「僕もええと思うわ」
「僕もや」
 芥川も述べた。
「それでな」
「宜しいですね」
「ああ、ほな次の休みでやな」
「共にです」
「顔を合わせてやな」
「楽しくやりましょう」
「ほなな、あそこの焼きそば美味いしな」
 芥川は食べものの話をした。
「それやったらな」
「食べてもええね」
「そういうことやな」
「あそこお酒はないけど」
「飲んでプールに入ったら危ないからな」 
 酒を飲み急に冷たい場所に入ると心臓に影響が及ぶ、それで心臓麻痺になり死んだ人が実際にいるのだ。
「それでな」
「お酒はやね」
「あそこにはないわ」
「そやね」
「けどな」
「飲みもの事態はあるね」
「ジュースなりサイダーなりコーラがな」
 そうした飲みものがというのだ。
「ふんだんにあるから」
「それでやね」
「好きなだけ飲もうな」
 そうしたものをというのだ。
「それで食べてな」
「楽しむんやね」
「皆でな」
「では他の方々に連絡をします」
 太宰がまた言ってきた。
「その様に」
「今からやね」
「星の方々のメールアドレスは既にお気に入りに入れています」
 こう綾乃に話した。
「皆さんにです」
「一斉にメール送ってやね」
「お話をして」
「来てくれるかどうかやね」
「確認を取ります」
「そうするんやね」
「はい、そうしたことはお任せ下さい」
 返事は強いものだった。
「いつもしていますので」
「こっちの世界でもあちらの世界でも」
「両方ですから」
 だからだというのだ。
「そうしたことは」
「ほなね」
「はい、これより」
 こう言ってだった、実際に。
 太宰は全員にメールを送った、そうしてプールで一同に会して遊ぼうと誘いをかけたがその結果はというと。
 中里は芥川と共に神戸の街を歩きつつ彼に言った。
「全員来るとかな」
「よお都合ついたな」 
 芥川は自分の横にいる中里に返した。
「ほんまに」
「全員の都合がつくとかな」
「奇跡やなかったらご都合主義か」
「若しくはやな」
「皆学生割引と飲み食いにつられてな」
「安いからな」
「そしてお互いの水着やな」
 これだというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧