麗しのヴァンパイア
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第二百九十四話
第二百九十四話 博士の水分補給
天本博士はこの時お茶を飲んでいた、それは冷えた麦茶で一杯また一杯とごくごく飲んでいた。そして飲みつつ小田切君に言った。
「頭を使うとカロリーも使うがな」
「水分もですね」
「かなり使うからじゃ」
それでというのだ。
「こうしてじゃ」
「博士はよく水分を摂られてるんですね」
「うむ、そうしておる」
「そうですか」
「常にな」
「ずっとそうされてるんですね」
「逆にカロリーを摂取出来ずじゃ」
そしてというのだ。
「水分もないとな」
「博士としてはですね」
「わしは不死身だから動けるが」
それでもというのだ。
「やはり完全ではない」
「そうですか」
「だから今もこうしてな」
「麦茶を飲まれてるんですね」
「そういうことじゃ」
「博士もエネルギー補給は必要なんですね」
不死身でもとだ、小田切君は話した。
「やっぱり」
「頭を万全に動かす為にな」
「そういえば博士いつも水分をかなり摂られてますね」
「毎日三リットルは飲んでおる」
博士自身も述べた。
「それだけな」
「結構な量ですね」
「四リットル飲むのも普通じゃ」
「夏に運動している位ですね」
「それだけ頭を使っていてな」
「頭脳労働にも水分は必要ってことですね」
「君も水分をよく摂らんとな」
小田切君にも話した。
「よくないぞ、脳梗塞にもなるぞ」
「脳梗塞ですか」
「それを避ける為にもな」
「お水はどんどん飲むべきですね」
「そしてお茶はビタミン摂取にもなるからな」
こちらの栄養も補給出来るからだというのだ。
「こちらの方がよいぞ」
「お水よりもですか」
「そうじゃ、だから飲むか」
「それじゃあ」
小田切君は博士の言葉に頷いた、そうしてだった。
自分でコップに麦茶を入れて飲んだ、何杯も飲んでそうしてそれを水分補給とした。
第二百九十四話 完
2020・8・30
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