新オズのオジョ
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第十幕その五
スコーンも食べます、そしてです。
そうして他の人達も食べて飲みます、そうしてでした。
三時のおやつが食べ終わるとまた冒険をしていきます、途中川がありましたが川には橋がちゃんとかけられています。
その橋を見てです、オジョは言いました。
「橋を渡るには」
「どうしたんですか?」
「真ん中を渡ればいいんだね」
「それは日本のお話ですね」
神宝は笑って言いました。
「そうですよね」
「ああ、そうだったね」
「頓智ですね」
「日本のね」
「この橋渡るべからずってあって」
「橋と箸をかけてね」
「真ん中を渡ればいい」
「そういうことだね」
まさにというのえす。
「面白い頓智だね」
「全くですね」
「そのお話を昔の悟空にしますと」
玄奘さんはその時のお話をしました。
「怒ってです」
「暴れていますか」
「こんなことを決めたのは誰だと怒って」
そしてというのです。
「橋さえもです」
「壊しますか」
「そうした困ったところがありました」
「けれど孫悟空さんは」
オジョは玄奘さんに言いました。
「筋斗雲があって」
「空を飛べますね」
「そうですよね」
「ですがそうしたものを見ますと」
「怒ってですか」
「兎角短気だったので」
それでというのです。
「暴れることが多く」
「それで、なんですね」
「そうしたお触れを出した人を怒って懲らしめるだけでなく」
それに止まらずというのです。
「暴れてです」
「橋もですか」
「壊してしまいかねませんでした」
「特に天界で大暴れした時はですよね」
神宝はこの時からお話しました。
「もう」
「それこそでした」
「どうしようもなく大暴れしたので」
「あの時のことを思いますと」
「手がつけられなかったですか」
「頭の輪を締めませんと」
到底というのです。
「私ではとても」
「そうでしたか」
「ですから」
それでというのです。
「悟空も丸くなったとです」
「思われますか」
「まことに」
「そうですか」
「そうした意地の悪いお触れはオズの国ではないですが」
「このお話を出したのは当時の日本の将軍様だったわね」
オズマがまた言ってきました。
「確か」
「そうでしたね」
「子供のお坊さんに対抗してそうしたお触れを出して」
「してやられるんですね」
「それであれこれと子供のお坊さんにムキになって仕掛けていたのよ」
「いつも負けるんですよね」
「あの将軍様も子供みたいね」
オズマはこうも言った。
「本当に」
「何かあれなんですよね」
「あの人のお話を読んだりしていますと」
「物凄く子供なんですよね」
「お坊さんの方が子供なのに」
「物凄くムキになっていて」
「ええ、相手は子供なのに」
それでもというのです。
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