| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

レーヴァティン

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百七十九話 渡河その一

                第百七十九話  渡河
 久志は次の行動を決めるとすぐにソフィアに兵力と物資を集めさせ黒湖の方に艦隊を向けた。そうしてだった。
 自分も仲間達と共に出陣の用意を進めることにした、そこで夕子に言った。
「俺達もな」
「いよいよですね」
「ソフィアに行くか」
 いささか軽い口調で話した。
「そうするか」
「そうですね、それでは」
「移動の術で行ってな」
 そのソフィアにというのだ。
「そしてな」
「そこからですね」
「黒湖の方に艦隊を進めて」
「ドナウ川にも入れて」
 その艦隊をというのだ。
「敵が若し来てもですね」
「退けるな、そしてな」
「モンスターもですね」
「連中もな」
「退けますね」
「川も出るからな、奴等は」
 久志は苦い顔で述べた。
「本当にな」
「モンスターは厄介ですね」
「だからな」
「川を渡る軍勢を援護する為に」
「水軍を川にも入れてな」
「援護しますね」
「ああ、あと黒湖沿岸は掌握したしな」
「もうあの辺りの領主は全部降ったわ」
 清音が言ってきた。
「だからね」
「もうあの辺りでの戦はないな」
「裏切る領主が出ないとね」
「そうでないとな」
「ええ、じゃああの辺りについては」
「クリミアとかを拠点にしてな」
 この半島をというのだ。
「そしてな」
「北と西を目指すわね」
「そうするな、それで東方の騎兵隊を擁す領主たちを降していってな」
 そうしてというのだ。
「北の大国をな」
「降す」
「ああ、今の最大の敵はな」
 帝国にとってのそれはというのだ。
「あの国だ」
「だからなのね」
「あの国と戦う為にな」
 是非にというのだ。
「まずは当方の大部分を掌握するぜ」
「その為に今はソフィアに戦力を集結させているわね」
「ああ、あそこからな」
「川を渡って」
「そしてな」
「浮島の東方を掌握していくわね」
「そうするな、降った領主はな」
 彼等はというと。
「いいな」
「そのまま帝国に入れていくわね」
「そうでない領主はな」
「戦いそして」
 進太が言ってきた。
「そのうえで」
「いつも通り組み込むな」
「そうするでござるな」
「ああ」
 まさにというのだ。
「そうしていくな」
「それでは」
「それとな」
「それと?」
「敵はとにかく騎兵隊が多い」
 久志はこのことも話した。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧