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新オズのオジョ

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第八幕その十

「この通りです」
「あっ、分身して」
「はい、八つのポジションと打順をです」
 その二つをというのです。
「受け持ちます」
「そうしてくれるのね」
「何なら九人にも」
「最後の一人はそれがしが」
 関羽さんは笑顔で名乗り出ました。
「引き受けさせて頂きますぞ」
「そうしてくれるのね」
「それでは」
「では関羽殿は四番キャッチャーでお願いします」
 仙人さんも笑顔で言います。
「それで」
「それでは」 
 こうしてです、皆は山の近くのグラウンドで野球を楽しみました。その野球はとても楽しいものになりました。
 野球が終わってです、仙人さんは笑顔で言いました。
「いや、楽しかったですな」
「そうですね、凄く楽しくプレイ出来ましたね」
 オジョも笑顔で応えます。
「本当に」
「そうだね、じゃあね」
「はい、僕達はまたです」
「旅を続けるね」
「そうしていきます」
「その旅が楽しくなることをね」
 まさにというのです。
「期待しているよ」
「有り難うございます」
「では身共は山に帰ってね」
「休まれますか」
「そうするよ、帰ったら果物にね」
 それにというのです。
「精進ものを食べるよ」
「そうですか」
「関羽殿に言ってもらったし」
「これからはですね」
「お腹一杯食べてもね」 
 それでもというのです。
「後ろめたく感じることもね」
「ないですか」
「もうね、だから心おきなくね」
 まさにというのです。
「食べさせてもらうよ」
「それはいいことですね」
「うん、では何を食べようか」
 にこにことして言う仙人さんでした。
「これから」
「精進ものにですね」
「胡桃や桃もね」
「楽しまれますか」
「うん、そうするよ」
「オズの国は何でも楽しむ国だから」
 オズマも笑顔で言います。
「楽しんでね」
「そうさせてもらいます」
「是非ね」
 オズマは笑顔で仙人さんに言ってでした。
 一行は仙人さんと手を振り合って別れました、すると神宝達五人は明るい笑顔でこんなことをお話しました。
「面白かったね」
「仙人さんと一緒に遊べて」
「オズの国にも仙人さんがいてね」
「それで一緒に遊べて」
「楽しかったわ」
「うん、野球が出来て」
 それでとです、オジョは五人にも言います。
「よかったね」
「そうですよね」
「とても気さくで優しい人で」
「しかも公平で」
「子供と笑顔で遊んでくれて」
「いい人でしたね」
「凄く立派な人である筈なのに」
 仙人という立ち場からです。 
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