ドリトル先生と牛女
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第七幕その一
第七幕 牧場で
先生はこの時動物の皆と一緒にお仕事で兵庫県のある牧場に来ていました、そこで牛達を診察しましたが。
その診察の後で先生は皆に言いました。
「いや、この牧場の牛達は立派だね」
「確かに体調が悪い牛もいるけれど」
「丁寧に育ててもらって」
「いい感じなのね」
「うん、凄くね」
こう皆にお話します。
「肉牛も乳牛もね」
「粗末に育てられていないんだね」
「そういえば厩舎も奇麗だったしね」
「清潔でね」
「ご飯もよかったし」
「牛さん達体格立派でね」
「毛並みもよかったわ」
「何故日本の牛肉や牛乳が美味しいのか」
それはというのです。
「丁寧に育てられているからだよ」
「だからだよね」
「それで美味しいんだね」
「和牛って有名だしね」
「霜降りでね」
「牛乳もいいしね」
先生は牛乳のお話をさらにしました。
「そして乳製品もね」
「どれもいいよね」
「日本の場合は」
「どれも美味しくてね」
「それはどうしてか」
「牧場に来ればわかるね」
「うん、ただね」
こうも言った先生でした。
「手間をかけているだけにね」
「和牛って高いね」
「アメリカやオーストラリアのお肉と比べて」
「どうしてもね」
「そうなるね」
「そこは仕方ないね」
どうしてもというのです。
「本当に」
「そうだよね」
「手間がかかっている分ね」
「牧草だけでなくビールもあげて」
「それで身体擦って霜降りにしてるから」
「そこまで手間をかけているから」
それだけにというのです。
「高いのもね」
「当然だね」
「そこは仕方ないね」
「そうよね」
「そうだよ、あとね」
先生は皆にさらにお話しました、今は牧場の中の休憩用のログハウスの中で牧場の人達が出してくれた牛乳を皆で飲みながらお話しています。
「日本は各地に牧場があるけれど」
「大体山地だね」
「高原に多い?」
「北海道にもあるけれど」
「その傾向があるかな」
「牛は涼しい気候の方がいいからね」
そうした生きものだからだというのです。
「だからね」
「日本の牧場は高原に多いのね」
「あと北海道に」
「そうなんだね」
「そうなんだ、それで飛騨とかにも牧場があるんだ」
岐阜県の北にというのです。
「そうだったりするんだ」
「飛騨って完全に山地だね」
「日本アルプスだね」
「そうだったね」
「そうだよ、あそこにも一度行きたいと思っているよ」
先生としてはです。
「飛騨だけじゃなくて岐阜県全体にね」
「岐阜県っていうとね」
「関西にいると馴染み薄いね」
「どうしてもね」
「東海だから」
「けれど東海も面白い地域でね」
それでというのです。
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