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レーヴァティン

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第百七十七話 七尾城攻めその一

                第百七十七話  七尾城攻め
 幕府の北陸攻めは順調であった。英雄が攻めた越後だけでなく。
 加賀と越中もすでに手中に収めていた、そして。
 能登の殆どもそうなっていた、だが七尾城とその周りはまだ幕府に従わず英雄は七尾城が見える場所でこれまでそれぞれの兵を率いていた仲間達と合流しそのうえで軍議を開いた。
 英雄は七尾城を見つつ言った。
「後はな」
「あの城だけでござる」
 智が応えた。
「その周りと」
「そうだな、ではな」
「これよりでござるな」
「攻めに入る」
「そうするでござるな」
「もう完全に囲んでいる」
 七尾城とその周りはというのだ。
「北陸は残るはあの部分だけだ」
「ではもう今すぐにでも」
「攻められる、しかし」
「それでもでござるな」
「問題はその攻め方だ」
 それだというのだ。
「やはりな」
「そうでござるな」
「それでだが」
 英雄はさらに話した。
「こちらは術も大砲もある」
「そして空船も」
「様々なものがある」
「だからでござるな」
「攻め方は色々ある」
「そうでござるな」
「兵糧攻めも出来れば火攻めも出来るしだ」
 それにというのだ。
「今言った術や大砲でもな」
「攻められるでござるな」
「空船でもな、だからな」
「問題はどの様にして攻めるか」
「そうだ、確実に攻め落とせるが」
 英雄にはこの自信があった。
「しかしだ」
「それでもでござるな」
「最後の最後で始末をするとな」
「幕府の評判になりますな」
「そうだ。だからだ」
 それでというのだ。
「出来るだけ当然としてだ」
「その様にでござるな」
「攻めてだ」
 そうしてというのだ。
「陥落させる」
「そうしますね」
 今度は紅葉が言ってきた。
「この度は」
「そうする、だからな」
「これからですね」
「最も何なく攻め落とせる方法でだ」
「攻めてそうして」
「陥落させる、それで攻め方が問題だが」
「では」
 紅葉は英雄の言葉を受けて述べた。74
「やはりこれまで通りです」
「術と大砲か」
「その二つを使い」
「空船もだな」
「それも使い」
「一気に攻めてか」
「攻め落としましょう」
 こう英雄に話した。
「この度は」
「それがいいな」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「すぐにです」
「攻撃をはじめるか」
「そして」
 そのうえでというのだ。 
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