新オズのオジョ
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第四幕その四
そのパンダさん達が皆のところに来ました、そうして挨拶をしてきました。
「オジョじゃない」
「お家に帰ってきたんだ」
「都の方に行くって言ってたけれど」
「早かったね」
「うん、笹を枯れない様にね」
オジョはパンダさん達に笑顔で答えました。
「オズマ姫にお願いしに行ったけれど」
「オズマ姫もおられるし」
「それじゃあだね」
「オズマ姫にお願いして」
「笹を枯れない様にしてもらったんだ」
「そう、だからね」
それでというのです。
「お花は咲いたけれどね」
「それでもだね」
「笹は枯れなくて」
「僕達も食べるものに困らないんだね」
「ここにずっといられるんだね」
「そうだよ、だからこれからも宜しくね」
オジョは二匹に笑顔で言いました。
「こちらで」
「うん、こっちこそね」
「宜しくね」
「お友達としてね」
「仲良くしていこう」
「そういうことでね、それとだけれど」
ここで、です。オジョは。
二匹にです、こう言いました。
「皆に君達の名前を紹介してくれるかな」
「あっ、そうだね」
「それがまだだったね」
「それじゃあね」
「これから名乗らせてもらうよ」
二匹はオジョの言葉に頷いてでした。
そのうえで名乗ります、その名前はといいますと。
「タンタンだよ」
「ロンロンだよ」
まずはジャイアントパンダが、次にレッサーパンダが名乗りました。
「いつも仲良く暮らしているんだ」
「二匹でね」
「同じパンダとしてね」
「そうしているんだ」
「そうなんだね」
ボタンは二匹のその言葉に頷きました、そしてです。
そのうえでこんなことも言いました。
「二匹共仲いいんだ」
「そうだよ」
「とてもね」
「そしてオジョともだよ」
「僕達は仲良しなんだ」
「ここに来て暫くしてね」
そしてとです、オジョもボタンにお話します。
「竹林が出来てね」
「それでなんだね」
「彼等が来て」
そしてというのです。
「それからなんだ」
「お付き合いがはじまったんだ」
「そうなんだ」
オジョはボタンに笑顔でお話します。
「もう結構長くお付き合いしているよ」
「いつも竹林の中でお話してね」
「一緒に遊んでね」
「楽しい時間を過ごしてるね」
「そうしているね」
タンタンとロンロンも言います。
「オジョと僕達は友達だよ」
「ずっとね」
「僕もそう思っているよ、それでね」
オジョはさらに言いました。
「竹林の中にいるとな」
「どうしたんですか?」
「うん、静かで風情があるから」
神宝にお話します。
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