ドリトル先生と牛女
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第四幕その十一
「これがね」
「成程ね」
「そして歯のこともなんだ」
「学ぶと面白い」
「そうなのね」
「そうだよ、だからね」
それでというのです。
「僕は今楽しんでいるよ」
「鮫のことを学んで」
「そうしているのね」
「そちらの学問のことも」
「そうなのね」
「学問は何でも好きだしね」
学べるならです、それが先生なのです。
「今もだよ」
「先生鮫ともお話出来るしね」
「水族館でも出来るし」
「そうしたことも」
「だから水族館にも行って」
そうしてというのです。
「そしてね」
「そこでだね」
「そちらの鮫さん達ともお話するのね」
「そうするんだね」
「歯のことを聞くよ」
鮫達に直接というのです。
「そうするよ」
「そして鮫語のこともだね」
「論文にも書く」
「そうするのね」
「そのことも書かないとね」
鮫と鮫語で話すこともというのです。
「当然ね」
「そうだよね」
「学問は誠実に」
「それも先生のポリシーだね」
「若し学問が誠実でないと」
その時はというのです。
「とんでもないことになるからね」
「学者さんが嘘吐くとね」
「誠実でないのならね」
「学問がどれだけ歪むか」
「そして悪影響が及ぶか」
「わかったものじゃないからね」
だからだというのです。
「僕も気をつけてるよ」
「そうだよね」
「だから鮫語のことも書くね」
「そうするんだね」
「絶対にね」
こう言ってです、先生は論文を書き続けます。そうしてでした。
論文を書きつつ先生はこんなことも言いました。
「歯がどれだけ大事か」
「わかるね」
「何かと」
「そうした論文を書いていても」
「牛女さんのことでもね」
「本当にわかるわね」
「うん、じゃあ牛女さんの手術もね」
これもというのです。
「しっかりとするよ」
「そうしてだね」
「そのうえでだね」
「牛女さんの虫歯を完治させる」
「そうするわね」
「絶対にね」
こう言ってでした。
先生は論文を書いていきました、そうして牛女さんのことも考えるのでした。
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