ドリトル先生と牛女
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第四幕その七
「先生も色々あるね」
「その人生でね」
「アフリカに行ったり航海したりね」
「サーカスやキャラバンや郵便局やったろ」
「月にも行ったし」
「そして今は日本にいるし」
「日本でも色々あるね」
先生自身言います。
「確かにね」
「何とかね」
「色々あったわね」
「狐さんや狸さんと会ったり」
「北海道や長野や琵琶湖にも行って」
「高野山に入ってね」
「沖縄でヒヤンやハイとも会ったし」
本当にというのです。
「色々あったね」
「そうだね」
「日本に来てからも」
「姫路城で宴のセットもしたし」
「本当に色々あったね、そしてね」
先生は論文を書きながらさらに言いました。
「今度は牛女さんの歯の手術だね」
「妖怪の歯の手術っていうのも」
「凄いね」
「こうした経験も滅多にないよ」
「そうそうね」
「先生の人生は本当に色々あるよ」
「それがまた楽しいね、ピンチがあっても」
それでもというのです。
「皆がいるから何とかなってきたし」
「僕達がいてなんだ」
「トミーや王子も」
「それでなんだ」
「ピンチも乗り越えてきているし」
それでというのです。
「運もあるね」
「先生いつも言ってるね」
「本当に運がいいって」
「そうね」
「うん、僕は本当に運がいいよ」
実際にというのです。
「有り難いことにね」
「それでピンチも何とかなって」
「僕達と一緒にいわれて」
「それで幸せに過ごせている」
「そうなのね」
「そうだよ、出会う人や生きものも性格がいい相手ばかりだしね」
このこともいいというのです。
「僕は本当に幸せだよ」
「まあ悪人は何処でもいるし」
「残念なことに」
「けれど先生には実際に僕達がいるし」
「ピンチは何とかするし」
「悪い人が来てもね」
「いつも悪いね」
先生は論文を書きつつ紅茶を飲みます、ミルクティーを飲んでいますが先生はやっぱりお茶では一番好きです。
それでその紅茶についても言いました。
「しかも美味しいお茶も飲めるしね」
「紅茶飲むと頭が冴えるんだよね」
ホワイティが言ってきました。
「先生は」
「だからよく飲むんだよね」
「論文を書く時もね」
チープサイドの家族も言います。
「それで頭を冴えさせてね」
「飲んでいくのね」
「しかも目も覚めるし」
このことはジップが指摘しました。
「そちらもいいんだよね」
「尚且つ美味しい」
ガブガブは食いしん坊だけあってこのことがお話しました。
「余計にいいね」
「紅茶とミルクの組み合わせは最高よ」
ダブダブも言います。
「イギリスが生み出した最高の飲み方よ」
「そこにお砂糖も入れてさらに甘くする」
老馬はこちらを忘れませんでした。
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