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ドリトル先生と牛女

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第四幕その一

                第四幕  歯について
 先生達は牛女さんのお家でご馳走になってから口裂け女さんに送られてお家に戻りました、そこで口裂け女さんは先生に尋ねました。
「牛女さんは治るんですね」
「はい、ご心配なく」
 先生はにこりと笑って答えました。
「抜くこともなく」
「手術したらですか」
「ちゃんと治ります」
「そうなんですね」
「ですから」
 それでというのです。
「後は手術の時間が決まれば」
「先生がですね」
「手術します」
「牛の歯も治せるんですね」
「獣医なので」
 だからだというのです。
「そちらの免許も持っていますので」
「じゃあ牛女さんの歯は」
「完治します」
「間違いなくですね」
「ご安心を」
「ではお任せしますね」
 口裂け女さんはにこりと笑って応えました。
「牛女さんの歯は」
「虫歯は痛むだけでなく」
「健康にもですね」
「悪いので」
 だからだというのです。
「見付ければです」
「すぐに治した方がいいんですね」
「はい」
 実際にという返事でした。
「よく噛まなくなって痛みで寝られなくなったり物事に集中出来なくなったり」
「本当に怖いですね」
「ですから」
 それだけにというのです。
「虫歯は見付けましたら」
「早くですね」
「治すことです」
 何といってもというのです。
「本当に」
「では牛女さんも」
「見付けたからには」
「すぐに治療すべきなんですね」
「虫歯はそうしないと駄目です」
「じゃあ日のことは」
「そちらで、ですね」
 先生は牛女さんに尋ねました。
「決めてくれますね」
「そうさせてもらいます」
「ではそちらはお願いします」
「また連絡させてもらいますね」
「お願いします」
 こうしたお話をしてでした。
 先生は口裂け女さんに送ってくれたお礼を言ってから皆と一緒にお家に入りました、王子はそのまま執事さんと一緒にご自身のお家に帰りました。
 それで先生は動物の皆と一緒になりましたが。
 ちゃぶ台のある居間で作務衣姿になってからウイスキーをロックで飲んで干し肉を食べつつ言いました。
「歯はね」
「大事だよね」
「本当に」
「先生歯のことも言ってるけれど」
「実際にだよね」
「歯は大事だね」
「うん、今言った通り虫歯は放っておいたら駄目だし」
 健康面から言ってもというのです。
「歯槽膿漏もね」
「駄目だね」
「そちらも健康に悪いよね」
「そうだね」
「だからね」
 それでというのです。 
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